訴えたい。 ページ5
「兄さん…流石に離してあげないと姉さんが大変な事になると思うんだが…」
「良いからヴェストは黙って撫でられとけ」
「わ、分かった……?」
「あっ待て駄目ドイツこんな奴の言うこと何か聞かなくて良いから取り敢えず早く私を解放してっ痛い痛い!!!」
「煩く喋るのはどの口だ?いい加減にしないと塞ぐぞ」
「黙ります」
現在の状況?カオス以外の何者でも無いです。真面目に。
私がドイツを撫で、そんな私をプロイセンが後ろから力強く抱き締めているという一見仲良さげな光景ではあるが実情そんな甘ったるい話では無い。もしかすると私の命日が今日になるかもしれないという寧ろ最悪に等しい感じになっている。先程から身体が変な音を立てている気がしてならない。というか確実にどこか曲がっていると思うんだがこれ如何に。
「…やっぱりベルリン抱き心地良いぜ…」
「それにしてはちょっと力を込めすぎなんじゃないか兄さん…」
「別にそこまででもねぇよ、それにベルリンも喜んでるしな!」
＿なぁ、ベルリン?だなんて甘く掠れた声で耳に囁かれるが実質そんな所じゃないしというか凄い痛すぎて泣きたい。取り敢えず抵抗したら大変なことになるのでこくこくと必死に頷けばプロイセンは顔を緩めて撫でてくれる。
何処か嬉しげに見えるのはきっと気のせい。ついでに言うなら閉じ込めてぇ、何て言葉が聞こえたのもきっと気のせい。
少しだけ静かな時間が流れていく。ゆったりとした、ほんの少しだけ気が緩む時間。抱き付かれているのは些か不本意だが、まぁ害がいつもに比べて少ないから仕方なく反抗しないでおこう。まぁ、こんな時もあっても良いのかな、何て。
「ベルリン。愛してるぜ」
「そんな事今物凄くどうでも良いんだけどなぁ」
「すまないが兄さん、プロポーズなら俺が居ない時にしてくれないか」
「え、やだ。何時であろうとベルリンが俺のものであることには変わりはねぇから気にしないぜ」
「はぁ………」
前言撤回。もうやだこの元上司。はぁ、と一つ小さな溜め息が口から零れる。そして、それと同時に。
ちゅ、とひとつリップ音が響き渡ると共にちりりと首に痛みが走る。ばっと思わず撫でるのを止めて首に手を当てて直ぐ上にあった顔を見上げた。
「もしかして、痕つけた…!?」
「ん?…俺様のもんっていう印をつけただけ、だぜ?別に良いだろ、変わりはねぇ」
蕩けた紅蒼の瞳とかち合う。嗚呼怖い、何がどうしてこうなったんだか。取り敢えず訴えたい。
お仕事しよう。後ろは気にするな。→←上司は素晴らしくよい子です。
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紅巴(プロフ) - ｼﾞｬｶﾞｲﾓﾋｨｰ!!!!さん» コメントありがとうございます~!!当方のプロイセンは愛の重さ100%でお送りしております(笑)冬ですからオランダさんのマフラーで暖まって下さいね(笑)更新のろまではありますが頑張ります! (2019年12月31日 0時) (
レス) id: e500d4b36f (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾞｬｶﾞｲﾓﾋｨｰ!!!! - プロイセンさん愛が重い…すごい… そしてラッキーアイテムオランダさんのマフラーだやったー！← ベルリンさんピンチですね… 面白いです！ (2019年12月30日 23時) (レス) id: b8981481d5 (このIDを非表示/違反報告)
紅巴(プロフ) - 巫鳥さん» ありがとうございます……!!そう言って頂けて大変嬉しいです。のんびりではありますが更新頑張ります~!! (2019年12月30日 12時) (レス) id: e500d4b36f (このIDを非表示/違反報告)
巫鳥(プロフ) - 読んですぐ好きになりました！更新楽しみにしてます！ (2019年12月30日 1時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)
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