上司は素晴らしくよい子です。 ページ4
結局朝の騒動はこれにより起き、眠たそうに瞼を擦りつつも来てくれたドイツによって解決された。ありがとうプロイセンとか云う馬鹿野郎を連れて行ってくれて。本当に私の上司は有能すぎます。大感謝しかない。
「兄さんは何でいつも姉さんの部屋に無断侵入していくんだ。せめて了承位は得てくれ」
「得てるぜ?全然入っていいって前言われたしよ」
「む、そうなのか?」
「さらっと弟を騙そうとするな!!」
朝の仕事もさっさと終わらせ、さぁ朝食だと階段を降りていけば聞こえたその会話に慌てて割り込んだ。危ない、純粋なドイツがプロイセンに騙されそうになっている…!!これは大変だ、救ってあげなくては、じゃないと多分私この後大変なことになる。
「ちぇ、連れねぇなぁ。何恥ずかしがってんだか」
「別に恥ずかしがってなどは居ないんだけどな」
「確かに姉さんは恥ずかしがってはいなさそうだな」
「ふーん…」
やれやれと首を振るプロイセンに私とドイツはすかさず否定の言葉を送る。誤解だけはされたくないし、何より否定しないと後々大変になる事が目に見えているからだ。それにしてもちゃんと一緒に否定してくれるドイツは本当によい子。よくこんなよい子に育ったなぁとふっとプロイセンを一瞬見遣っては直ぐ様ドイツに視線を向けた。
流石は軍人、直ぐに視線に気付いたのか不思議そうな顔をしながら首を傾げている。
「何かあったか、姉さん?…否、何視線が気になったのでな」
「んー、ドイツはよい子だなぁって」
「!?な、何だいきなり……!?」
「否、ふと思ったわけ。よくこんな奴の子育てでこんなよい子が出来たな…」
「俺の教育の賜物だな!」
「よ、よい子か?其処まででも無いような気がするんだが…」
「ううん、よい子よい子。いつも頑張ってるな」
恥ずかしそうに白い肌を少し赤く染め、慌てて下を向いたドイツがどうも昔の姿と重なって思わず頭に手を乗せてゆったりと撫でた。相変わらず羨ましい程髪はさらさらで良いなぁ、何て思ったり。私が上機嫌で撫でていることを悟ったのか、ドイツはごにょごにょと何かを言いながらも大人しく撫でられていた。はい私の上司マジでよい子。なので後ろからぎゅっと抱き締められてるとかそんなこと知りませんあばばばばば痛い痛い痛い!!!
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紅巴(プロフ) - ジャガイモヒィー!!!!さん» コメントありがとうございます~!!当方のプロイセンは愛の重さ100%でお送りしております(笑)冬ですからオランダさんのマフラーで暖まって下さいね(笑)更新のろまではありますが頑張ります! (2019年12月31日 0時) (レス) id: e500d4b36f (このIDを非表示/違反報告)
ジャガイモヒィー!!!! - プロイセンさん愛が重い…すごい… そしてラッキーアイテムオランダさんのマフラーだやったー!← ベルリンさんピンチですね… 面白いです! (2019年12月30日 23時) (レス) id: b8981481d5 (このIDを非表示/違反報告)
紅巴(プロフ) - 巫鳥さん» ありがとうございます……!!そう言って頂けて大変嬉しいです。のんびりではありますが更新頑張ります~!! (2019年12月30日 12時) (レス) id: e500d4b36f (このIDを非表示/違反報告)
巫鳥(プロフ) - 読んですぐ好きになりました!更新楽しみにしてます! (2019年12月30日 1時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)
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