【APH】今日も首都は大変なり。

元気で何より。 ページ15

「…まぁでも、朝からこんな良いものを見れたから来た甲斐はあったかしら。…相手があの馬鹿なのは気にくわないけれど。えぇ、物凄く気に入らないけれど!!」
「あ!?俺様かっこいいんだから何にでも似合うだろーが!!」
「あんたなんかかっこよくも何とも無いわよ。それならオーストリアさんの方が何倍もかっこいいんだから。図に乗らないでくれるかしら?ん??」
「あんな野郎の何処がかっこいいんだか俺にはちんぷんかんぷんだぜー!!眼鏡掛けてるだけだろ」
「オーストリアさんは眼鏡掛けて無くともかっこいいのよ!!」


それにしても相変わらずだがプロイセンとハンガリーさんは仲があまりよろしくない。顔を向き合わせたかと思うと出てくるのは喧嘩腰の言葉達。応酬のフライパンやら睨みやら拳やら何でも出てくるし本当の戦闘状態みたいだ。因みに止められる人はそうそう居ない。現にドイツが呆れてオーストリアと話し始めたし。こういうのは関わらないのが一番。



「貴方のところのでしょう、早く何とかなさい。お陰で落ち着いて紅茶が飲めません」
「それを言うなら貴方もだろう…。ハンガリーを止めてきてくれ」
「無理に決まってるでしょう。貴方より筋力なんて無いのですから。…怒りをピアノで表現するくらいしか手段は有りませんよ、お馬鹿さん」
「む……ならあれをどうすれというんだ…。いつの間にかヒートアップしている様で止めるのも面倒な感じになってきている。…ベルリンは」
「無理です行ったらやられます」
「分かっている。…朝から頭が痛い」



ちらりと助けを乞う視線を向けられ思いきり首を横に振った。いや、あれに巻き込まれるのだけは勘弁です。思いきり振り回されて私がやられます(色々な意味で)。まぁ断られるのも分かっていたのだろう。ドイツは死んだ魚の様な瞳で一瞬遠くを見ては額に手を当て苦しそうに頭が痛いと小言を洩らしていた。すまないなドイツ、流石に無理。身の危険を覚えた。というかこれは放置していた方が絶対良いと思う。





「つーかお前何度も何度も何度も何度も俺の邪魔しやがって!!邪魔なんだよ計画台無しにするわフライパンで叩くわ…!!」
「あらどういたしまして?」
「褒めてねぇから!!」
「皮肉に決まってるでしょ。…それにしても……嗚呼我慢ならないわ、ノーマルも良いけどやっぱりベルリン男の子になってくれないかしら」
「なりません!!!!」



ハンガリーさん、それはちょっとヤバイです。裏の顔見えてますよ。

恐怖襲来。→←爽快感。

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