【APH】今日も首都は大変なり。

良い朝かと思ったら。 ページ11

「ん、今、何時だ……?」


くぁあと大きな欠伸をしながらごしごしと瞼を擦る。そしてもぞもぞとベッドから這い出てはそのまま腰掛け、大きく伸びをした。現在朝の五時半。近くにあのプロイセンの存在は無し、最高な朝の始まりである。



家を出てから三日目。もう会議は終え、後は帰るだけとなってしまった。昨日はそれはそれは楽しかった。皆で日本さんが持ってきたゲームをしたり、トランプをしたり色々話したりだとか。だがしかしそれももう終い。本当はもう少し居たかったのだけど、仕事の関係上居られるのは今日までだ。飛行機で帰るのならまだもう少し居れたかもしれないが、生憎車だし。取り敢えず帰ったら山積みの資料と報告書が私を待っているんだろうなぁ…考えただけで泣けてきた。





「え〜…ドイツ達もう帰っちゃうの?もう少し居ても俺は全然大歓迎だよ?」
「すまないな、だが此方も仕事が詰まっているからそう多くは滞在出来ないと断りを入れられてしまった。しかも車で来たからな、帰るのに時間が掛かる」
「そ、そっかぁ…。じゃあ次は俺がドイツん家と日本ん家に行くね!!」


皆で朝食を済ませ、気が付けばあっという間に出発の時間。たかが会議から帰るだけ。けれどもまぁ少しは寂しい。三人でわいわいと盛り上がっているところに入る気にもならなかったので少し離れた所にロマーノさんと何時も一緒に居る人(笑)さんと共に終わるまで話すことにした。


「またいつでも来てくれよ、ベッラ。どんな時でも大歓迎してやるからなこのやろー!!」
「知ってるかお兄様、ベルリンが行くとなると離れられない俺も自然と着いていくことになるんだぜ〜!!ケーセッセッセッ!!」
「…あー……何かすげぇ腹立ってきた」
「私も同意見ですよ」
「だろうな」
「それ以外何かあると思います?」
「え、愛し」
「寝言は寝てからどうぞ」
「本心だけど?…ふぅん、そうか…。ベルリンにはまだ俺の気持ち、伝えきれてなかったか。じゃあ家に帰ったらじっくりと身体に仕込んでやる」
「やめてくださいませプロイセン」
「こいつ掌返し早いな」


まぁ取り敢えず身の危険を感じたよね。それに抗えば何が起こるのか、想像はついているから手を返さざるを得なかったんだよ。もういい運転に苛立ちをぶつける。




そんなこんなでお別れをし、アウトバーンでまたも言い合いながら車を運転していれば家には夜中に何とか着いた。これにて今日の私の仕事は終わり。後はゆっくり寝ます。
嗚呼、運転疲れた。

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