Jの紅一点になりました

#38 ページ38

三宅side






肩を震わせる男の子


なんで

こんなにビビってんの?



それになんで

ジャニーさんは置いていったんだよ


可愛そうじゃん





三宅｢大丈夫?｣


そう

肩に手を触れた時



ﾊﾟｼｯ


そんな音が響いた

それと同時に

俺の手にヒリヒリとした痛みが少しだけ走った




『ぃゃ』


三宅｢えｯ?｣




小さな声で

確かに “ いや ”って言った


俺が叩かれたことで

会場がシーンとなる




三宅｢なにが、いやなの?｣

『…ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ』


その子はただ

肩を震わせるだけで

何も喋ろうとしなかった



岡田｢どーしったの｣




たぶん

俺のことを見かねて

手を差し出してくれた岡田



でもそれが

ますますその子を

追い詰めてた





岡田｢口にしないとさ…わかんないよ｣

三宅｢俺はね、三宅健。君は…｣



この

ごく普通の問いかけにも答えてくれない


なんで?


心を開いてるつもりなんだけどな



岡田｢なにぃ〜ど〜したのぉ〜｣




子供に話しかけるみたいに

優しく話しかける


けど、


それに肩を震わせて

頑なに口を閉じてる






｢！！ッ鮫島さん｣

『あッ』



三宅/岡田｢！！｣




｢すいません…まだ慣れてないものですから、行こ｣

『…はい』






俺と岡田は

確実に聞いた


そのこの声を




岡田｢健くん…どう思うよ｣

三宅｢多分同じこと思ってる｣



ジャニーさんが

こんなににも大々的にやるのは

そういう意味なんだ


手を惹かれて

歩いていくその子を見て






岡田｢ジャニーズも変わるねぇ〜｣

三宅｢誰だよ笑!!｣



ジャニーズが

変わって行くんだろうなって思った

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