Jの紅一点になりました

#02 ページ2

鮫島side







お母さんがわざわざ買ってきたダンボールに

私の荷物を少しずつ入れていく






引越しは1週間後と


いつの間にか決まったらしく

着々と準備を進める



『ねぇ母上?』

母上｢な〜に〜』

『その父上のお友達はどんな人なの』


母上｢ん〜確か会社の社長さん｣



……そんなすごい人のお宅に居候なんて……





はっきり言って

気が進まない


いきなりの海外出張


いきなりの引越し


全て昨日聞かされたことである





『…やっていけるのかな』

母上｢もぉ〜心配なんかしなくていいのよ』



どこから出てくるのかわからない

母上の自信に


……ホントに大丈夫なの?……


と正確な答えを求めてしまう




父上｢シャンプーとか自分のは先に買っておけよ｣

『…あ、もう切れてた』


母上｢え〜大変じゃな〜い(汗｣



甘ったるい声を出しながら

急に慌てる母上




『明日、買ってくるから…落ち着いて』

母上｢そ、そう?それならいいけど｣




母上は

一瞬焦ってしまうと

その後のことも焦ってしまって

仕事にならない




『もぉ、ひとりで出来るから…母上休んで?』

母上｢いいの?Aちゃん｣

『ひとりの方がやりやすいから』



そう言って

自分の部屋から母上を追い出した

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