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side in
朝、いつも通り登校していると生徒会の熟年夫婦にばったり会った。光は俺を見留めるとみるみる顔を真っ赤に染め上げて、きっちり隣の恋人と繋がれていた右手を慌てて振り払おうとする。薮はそれに笑顔で応じない。
「おお、伊野尾じゃん。おはよー。」
未だ薮の左手と格闘している光には目もくれず、爽やかな朝の挨拶と共にキラキラ王子スマイルをお届けしてくれるうちの生徒会長。別に嬉しかないけど。どうせばったり会うなら俺の恋人ことスーパーデリシャス(意味深)キューティーエンジェルこと大ちゃんこと有岡大貴くんに会いたかった。まあまだ寝てる可能性のが高いけど。
「....おはよう。朝からお熱いですねぇ。」
「....っ....//////」
この程度の軽口でまた顔赤くしてる。りんごみたいっていうか赤パプリカかってくらい。言い過ぎか。
まあせっかく会ったから、一緒に行こうってなって今は他愛もない話しながら歩いてる。......夫婦が。俺も混ぜてよ.....。
相変わらずらぶらぶな二人にちょっと寂しかったけど、会ったのが校門だったから教室には割と早く着いた。教室には他の生徒もいるから、流石に手は解いたみたい。薮は不満そうな顔してたけど、俺からしたら恋人と同じクラスってだけで羨ましくてしょうがない。大ちゃん飛び級しないかな。なんて無茶なこと考えながらいつも通り腕章をつけて、いつも通り生徒会室に向かう。
薮が鍵を開けて入ると誰もいないと思っていた生徒会室に何故か人がいた。ソファーに座って寛いでいたのは生徒会一年の知念と山田だった。
「あ！おはよー三人とも〜。」
「おはよー。」
先に挨拶したのが知念侑李。今年の首席合格者で、男とは思えない可愛らしい顔立ちをした男の子。
入学したての頃、初めて彼を見てうっかり可愛いって言っちゃって、その後大ちゃん拗ねちゃって大変だったなぁ。激かわだったけど♡.......っていうか知念こいつソファー座ってんのかと思ったら山田の膝の上じゃねえかよ。こっちも相変わらずだな....。
あ、で今知念に座られてるのが、同じく生徒会一年の山田涼介。超絶イケメン。知念の彼氏。何で女子のいないうちを受験したのかと思ったらそういうことだった。まあこんな女の子みたいな(失礼)ルックスの彼女放って他行けないよなぁ。
「てか、鍵は薮が所持してんのに何で入れてんだよ。」
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作者名：ゆん
| 作成日時：2016年10月18日 17時
