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僕達だってそこまで鈍くない。折角の久しぶりのデートが圭人たちとダブルデートって形になったのは、僕らの作戦だった。涼介たちは気付いてないみたいだけどね。
-------------------------------------いつかの放課後。
「ゆーてぃ〜。」
「なぁにー、やまちゃーん。」
「これ分かんなーい。」
「どーれー。」
....なにその伸びた会話。まあ、この二人のおふざけなんて見飽きたけど。.....けど！ちょっと密着し過ぎじゃないの⁉
今の二人の状態は、座ってたゆーてぃに涼介が....数B？の質問してるみたいだけど、後ろからゆーてぃの背中にのしかかる感じでずっとくっついてる。
........面白くない。僕という可愛い恋人がいながら何してんのさ。ゆーてぃにだって恋人がいるんだから、そっちといちゃいちゃすればいいのに。
....そういえばその圭人はどこ行ったんだろ。.....あ、
生徒会室を見渡せば、自分の席に座ってゆーてぃたちを涙目で見つめる圭人発見。....圭人もおんなじ気持ちかな。
「けーいーとー♪」
「....、知念....。」
「ゆーてぃが気になる？」
「....ん.....別に、山ちゃんと仲良くするのが嫌なわけじゃないけど....」
「そうなの？じゃあどうしたの？」
「最近裕翔、....なんか、気のせいかもしれないけど、ちょっとよそよそしいっていうか、放課後誘っても一緒に帰ってくれないことが増えたし...」
「...それ、ゆーてぃに直接言ってみたら?」
無理だと言うだろうけど、取り敢えずそう言ってみた。圭人は何かとネガティブに考えるからなぁ...。
「、もう言った...。」
「え⁉言ったの?何て?」
「ん...最近放課後一緒に帰ってくれないけど、何かあるの?って...」
おお...結構直球...。
「そ、それで...?」
「先生に頼まれた仕事が予想以上に多くって終わらないんだって。.....でも、俺も手伝うよって言ったら断られちゃったし、何より裕翔、その時自分の耳触ってた。」
「耳...?」
「裕翔が嘘つく時の癖なの。」
「そうなんだ....」
言い終わった途端俯いちゃった圭人。他人の恋愛に口を出すのはあんまり得意じゃないけど、圭人は親友だし、こんなに思い詰めちゃった親友を見たら何とかしてあげたい。.....ぃよし。こうなったら行動に出るしかない。それにこれが成功すれば涼介も....。作戦をたてるには場所を変えなきゃね。
僕は圭人の腕を掴んで立ち上がらせた。
「来て。」
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作者名：ゆん
| 作成日時：2016年10月18日 17時
