愛の宝箱 (ページ37)

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『ちょ、たいき！』

「髪ボサボサじゃん、どうしたの笑」

『うるさいっ！毛布返して！』

「……A？」

『なぁに、、、』

「今日出かけられない分、家で普段できないことしようよ」

『……例えば？』

「ん？料理とか？」

『大樹できないもん』

「あ……まぁ、そうだな……笑」

普段できないこと……

そう言えば、俺が普段仕事で家を空けてる時、Aは何を考えてるんだろ……

「あ……じゃあさ、」

『……なぁに、、？』

「ケーキだけ買ってこよっか。A、予定してくれてたんでしょ？笑」

『な、何で知って、、！』

「あの紙、隠しきれてないけど笑」

いや、隠しきれていないとかじゃなく、堂々と壁に貼ってある今日の予定表。笑

そういう所がAのかわいいところなんだよな……

「ほら、早く準備しな？笑」

『……うんっ』

その後はケーキ屋でケーキを買って、夕飯の後に2人で食べて……

その頃には拗ねてたAの顔は満面の笑顔になっていた。

「ケーキ、Aが食べたかっただけでしょ笑」

『なっ、ちがうしっ！』

「さっきと表情全然違うじゃん笑」

『それは……』

急に顔を赤くしてそっぽを向いた。

『こうやって2人で過ごせる時、あんまりないでしょ？
それが今日、大樹の誕生日だから嬉しくて……』

……何それ、かわいすぎる。

「ありがとね、俺のためにいろいろと考えてくれて」

『うんっ！大樹、改めてお誕生日おめでとうっ！』

今まで以上にかわいい笑顔で祝ってもらえて、最高で幸せな誕生日だった。

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