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『…覚えてて、くれてたの？』
「ん。早く中入ろ、」
私の手を引いてお店の中に入る。
「これ、Aに似合いそう」
そう、連れてこられたのは服のお店。
しかも、ちょっとお高めの。
仕事、仕事でオシャレから遠ざかっていた私はこういうのは無縁だと思って行きたくても行けなかった。
それを、慎は分かってた…？
『ね、慎！こういうのどう…？』
「ん、めっちゃ似合う」
買いたい服も決まってレジに行こうとしたけど、慎によってそれは阻止された。
『ね、自分で払うよ…！？』
「いいの。Aはちょっと待ってて」
…本当に今日、どうしたんだろう。
「はい、行こっか」
出掛ける、って言ったのはこのお店のことみたいですぐに帰ってきた。
『…慎は、行きたいところとかなかったの、、？』
私がそう聞けば、慎は少し息をついてから話し出す。
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作者名：苺 | 作成日時：2020年1月11日 16時
