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エレベーターに乗って最上階の35のボタンを7回押すジェシーさん。
すると、下のスイッチカバーが開いて数字パッドが出てきた。
岩「 … 」
ジェシーさんの後ろで腕を抑えながら待つ俺。
出てきたキーパッドに数字を入力して、最後にもう一度35のボタンを押す。
すると、現在の階数を示すモニターが40になった。
ポーンと言う音と共に開く扉。
誰も知らない最上階。
岩「(ここが、SPACE…)」
ジ「 SPACE以外の人間を入れるのは初めてです、早くこちらへ 」
特ヒ課とは真逆で極端なほど上に位置する極秘機関。
俺は、SPACEに足を踏み入れた。
広くて、少し暗めのオフィスのような部屋を通り過ぎると、目の前の自動ドアが開いた。
ジ「 琳寧、傷治して 」
琳寧、と呼ばれる男の人はパソコンの前でうたた寝をしていたが、ジェシーさんの声でガバッと体制を整え、
琳「 任せてください！ 」
キラキラの笑顔でそう言った。
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琳「 琳寧、SPACE専門の治療医なんですよ！ 」
琳寧って呼んでください！とお辞儀をした彼は一人称も琳寧らしい。
彼は俺の右腕を見て少し痛そうな顔をした。
琳「 よーし、いきますよ〜 」
そう言って服の袖をまくし上げた彼は、俺の右腕に上から下へと手をかざした。
岩「 …？ 」
琳「 はい、お疲れ様でした！ 」
３秒経って、気づいた時にはもう傷は治っていた。
岩「 …ありがとう 」
琳「 お易い御用ですよ〜！ 」
優しそうな彼は、限られたSPACEの人間。
この世には居ないものとされている人間。
琳「 まだ痛みますか？ 」
俺が腕を抑えながらボーッと考えていたあまりに、琳寧を困らせてしまった。
岩「 いや、そうじゃなくて…、琳寧のこれって、能力？ 」
琳「 そうですよ！琳寧は "外傷治癒" の能力を持ってるんです 」
外傷治癒。
切り傷や刺し傷のような外部から加えられた傷を治すもの。
つまり病気は治せないけど、傷は治せるってことか。
岩「 なるほど… 」
俺は再び右腕を見た。
傷ひとつ無い右腕。
さっきまでの痛みが嘘のように思えてきた。
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ひらひら(プロフ) - 元々SPECなどが好きで、作品・予告動画の雰囲気が大好きです…！続編の公開もお待ちしております…！素敵な作品をありがとうございます！ (2023年2月1日 15時) (
レス) id: c4466634c3 (このIDを非表示/違反報告)
tama0802(プロフ) - 大好きです！無理せず頑張ってください！ (2022年3月19日 20時) (レス) id: 79f1409eb9 (このIDを非表示/違反報告)
Kagarizukikosam(プロフ) - めちゃ面白かったです、！！ 更新待ってます…！！ (2021年7月18日 16時) (レス) id: 03554a3892 (このIDを非表示/違反報告)
Snow(プロフ) - 続編待ってます^_^ (2021年7月4日 21時) (レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
Bear(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！続編も楽しみに待ってます！ (2021年6月24日 14時) (レス) id: 3daf0f2645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：b.
| 作成日時：2021年3月20日 19時
