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ジ「 ありがとうございます、長い時間連れ回してしまった上にご飯まで… 」
入ったのは、普通のファミレス。
まだ夕飯にしては早い時間だからかそこまで人はいなかった。
入った途端から、ドリンクバーの機械に興味津々だったジェシーさん。
ドリンクバーも頼んで、ウキウキで両手に四つのコップを抱えて席に戻ってきた時は少しびっくりした。
暫くして、料理が運ばれる。
美味しそうに肉を頬張るジェシーさんは、本当に素直な人だ。
俺もご飯に手をつける。
ジ「 岩本さんってお仕事何されてるんですか？ 」
頬をパンパンにしてご飯を食べるジェシーさんが俺にそう聞く。
岩「 刑事です、一応 」
ジ「 へえ、なるほど 」
岩「 ジェシーさんは？ 」
ジ「 殺し屋です 」
さっきまでとは全く雰囲気の違う声で、ジェシーさんはそう返した。
岩「 え？ 」
ジ「 ははは！！冗談ですよ！！ 」
ジェシーさんは口の中のものを飲み込み、ナイフとフォークを置いた。
ジ「 この間の小説家の事件、お見事でしたね 」
ジェシーさんはそう言って微笑んだ。
岩「 なんでそれを、 」
ジ「 騙してすみません、僕はこういう者です 」
ジェシーさんはそう言って自分の胸ポケットから、一枚の名刺を差し出した。
岩「 極秘機関SPACE … ？ 」
聞き覚えのない名前だ。
ジ「 あら、ご存知ない？そっか… 」
ジェシーさんは、一瞬悲しそうな顔をした。
しかし直ぐに、こう言った。
ジ「 極秘機関SPACE、貴方たちSEAの上にある、特殊能力に関わる最高機関です 」
警察も知らない、最高機密の機関。
これ以上、踏み込んでは行けない気がした。
でも、ここに彼がいる意味がきっとあるんだろう。
ジ「 今日一日、あなたの行動を全て予測して仕組んでおきました 」
そう言ってジェシーさんは店内を見回す。
すると店内にいた数人の客、数人の従業員は一斉にこちらに会釈した。
この人たち、全員仕込まれてたってことか。
ジ「 見知らぬ観光客を案内してくれる優しさも、出会ってたった数時間の観光客にご飯をご馳走してくれる優しさも、本物だったんですね 」
さて、とジェシーさんはまた真剣な表情をした。
ジ「 今日あなたを呼んだのは他でもない、岩本さん、貴方にSPACEへ来て欲しいんです 」
この人は、何者なんだ。
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ひらひら(プロフ) - 元々SPECなどが好きで、作品・予告動画の雰囲気が大好きです…！続編の公開もお待ちしております…！素敵な作品をありがとうございます！ (2023年2月1日 15時) (
レス) id: c4466634c3 (このIDを非表示/違反報告)
tama0802(プロフ) - 大好きです！無理せず頑張ってください！ (2022年3月19日 20時) (レス) id: 79f1409eb9 (このIDを非表示/違反報告)
Kagarizukikosam(プロフ) - めちゃ面白かったです、！！ 更新待ってます…！！ (2021年7月18日 16時) (レス) id: 03554a3892 (このIDを非表示/違反報告)
Snow(プロフ) - 続編待ってます^_^ (2021年7月4日 21時) (レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
Bear(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！続編も楽しみに待ってます！ (2021年6月24日 14時) (レス) id: 3daf0f2645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：b.
| 作成日時：2021年3月20日 19時
