Green Bird (ページ15)

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大学の講義中、考え事をしていた。

Aが当時の彼氏である、照くんとわかれた時に、伝えた気持ち。

全く同じ言葉で言ったら、Aはまた、お決まりのセリフでかわすのかな。

何年経っても片想いが花を咲かしてくれなくて、この関係が崩れても、想いを伝えたいと強く思った。

今日、言おう。

この時とった、俺のこの行動が、正しかったのかは今でもわからない。

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早足でAがこっちに来る。

「ごめんね、授業長引いちゃってさ、」

「こっちも長引いてたから走ってこなくても大丈夫だったのに」

いつも僕がAの学校に迎えに行こうとすると、「私が行きたいの」と言って、Aは僕の学校に迎えに来てくれる。

だから、僕がAを迎えに行ったことは一度もない。

たまには行きたいな、なんて。

「ラウ？どうしたの？」

「ううん、なんでもない」

もうすぐ、暦は夏に入るというのに、暖かい格好をして、更には走ったのに汗一つ書いていないAに疑問を抱いた。

「ねえ、あっちの道から帰らない？」

「いいよ」

こんな提案をした。

このまま、君に、

「ねえ、A 」

伝えるから

「僕、ずっと」

答えを聞かせて。

「 Aのことが」

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