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3月6日
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次の日、緊急で俺たちは会議をすることになった。
昨日のショックからかみんな顔色が悪く、誰も一言も発しない。
「 …とりあえず、公表しよう 」
沈黙の中、俺が呟いた一言でメンバーはようやく顔を上げた。
公表についての準備は事務所が進めてくれるらしい。
俺たちは、何事もないように仕事をしろ、と言われた。
何事もないように、って。
その言い方に少し腹が立ちつつも、何も言えなかった。
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3月12日
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あれから、行ける日は毎日お見舞いへと行く日々。
1週間がたとうとしているのに、照は一向に目を覚まさない。
「 ごめんな 」
そう言って、俺は病室をあとにした。
病院へ来る途中、おれはありったけのお菓子をコンビニで買ってきた。
それを持ち、屋上へと進む。
「 あ、ども 」
「 どうも…ってなにしてんの 」
「 洗濯干してるんすよ 」
屋上の重たいドアを開けると、Tシャツやワンピースを干しているA。
自分の家かよ。
ここ、病院だぞ。
「 いや〜来る途中濡れちゃって…あっちは雨だったからさ 」
「 Aはどこから来てるの 」と聞きそうになった。
危ない、干渉はしてはいけないんだ。
「 あ、お菓子 」
「 何が好きかわからなかったから、適当に買ったんだけど 」
「 うわ〜いっぱいある、これにしよ 」
そう言って、Aは袋の中からビスケットを取り出して食べ始めた。
「 おいし、食べません？ 」
Aがあまりにも美味しそうに食べるもんだから、俺も少し食べることにした。
「 今日は、助けるまでのことを話すね 」
ビスケットを食べるのを一旦やめ、Aはそう話す。
「 岩本照を助けれるのは二ヶ月後の5月7日。」
5月7日…ツアーが始まる2週間前。
「 原則として、私は死んだ人は助けられない。だから、もし二ヶ月の間に岩本さんが＿ 」
「 やめろ 」
そこから先は言わなくても分かった。
言って欲しくなかった。
そうなる可能性が、あったから。
「 そうなれば、助けられなくなるってことだけ覚えといて 」
未だに照の事故のことを受け止めきれていない自分がいる。
だからこんな非科学的なものを信じてしまってるんだ。
阿部ちゃんなら「何馬鹿なこと言ってんの」って言うんだろうな。
馬鹿なことでも、いいから。
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a.(プロフ) - ちなこさん» 読んでいただきありがとうございました、感動したと言っていただけて本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございます^^* (2020年7月16日 14時) (
レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
a.(プロフ) - ソニックマニアさん» 読んでいただきありがとうございました、初めてファンタジーのお話を書いたので不安だったのですがそう言っていただけて本当に嬉しいです^^ (2020年7月16日 14時) (レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
a.(プロフ) - クレーンゲームに住む化け物さん» お読みいただきありがとうございました^^ (2020年7月16日 14時) (レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - すっごくすごく素敵で感動しました。素敵な時間を過ごせましたありがとうございました (2020年7月14日 1時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニックマニア(プロフ) - はじめまして。ファンタジーは読み進まないことが多いのですが、とても読みやすく最後まで一気に楽しませていただきました！他の作品ものぞかせていただきますね(^^)ありがとうございました。 (2020年7月13日 7時) (レス) id: 8e1cd423bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a.
| 作成日時：2020年7月12日 18時
