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4月23日
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その日は照の担当医と俺が話すことになっていた。
「 容態は安定してますが、意識が戻らないことには… 」
今回のツアー及び今後の活動について、
ずっといなきゃいけないやつが、いない。
それは1ヶ月たっても変わらないままで。
「 照は、助かるんですよね 」
俺は声を振り絞って聞く。
奇跡的に脳へのダメージはなく、後遺症もおそらく無いと思われる。
痛そうな外傷も、1ヶ月以上経つと最初より少しマシに見えた。
「 …助からない可能性もあるということを頭に入れて置いてください 」
医師から言われた言葉は、分かってはいたけど大きすぎる。
…俺だったら良かったのに。
あの時あんなこと言った俺だったらさ、
でも、どちらにせよ照と離れてしまうのはやだな。
いつもより、暗い雰囲気のまま俺は屋上へと向かった。
「 こんにちは 」
「 ども 」
俺の声色から察したのか、Aがこの未来が見えているからなのかは分からないけど、Aは両腕を広げて、小さい身体で俺を包んだ。
「 …もう少しだから 」
俺を包むAの声は少し震えていたけど
「 …っ、… 」
こんな泣いてばっかの俺を受け止めてくれるAに甘えた。
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「 明日は、6時くらいににわか雨が降りますよ 」
泣き止んだ俺、スイーツを頬張るA。
Aは食べる手を止め俺に向かってそう言った。
「 傘もってってくださいね 」
「 了解 」
天気までわかるなんて阿部ちゃんみたいだな。
「 なあA？ 」
「 なんすか 」
「 照を助けてくれたあとは、どうなんの？ 」
ただ単に疑問だった。
非科学的で見ず知らずの女の子に頼る俺も俺だけど。
俺にとっていつしかAは大きい存在になっていたから。
「 … 」
一瞬、Aの表情が曇った気がした。
「 …どうもなりませんよ 」(笑
そんな顔は一瞬で元に戻り、次に目を合わせた時には既にいつものAだった。
「 深澤さんは馬鹿ですね〜、流石にこの質問をされる未来は見えてませんでしたよ 」
「 …じゃあ、この未来も見えてなかった？ 」
「 え？ 」
自分でもバカだってわかってる、けど。
シュークリームを食べるAの手を掴んで唇を近づけた。
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a.(プロフ) - ちなこさん» 読んでいただきありがとうございました、感動したと言っていただけて本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございます^^* (2020年7月16日 14時) (
レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
a.(プロフ) - ソニックマニアさん» 読んでいただきありがとうございました、初めてファンタジーのお話を書いたので不安だったのですがそう言っていただけて本当に嬉しいです^^ (2020年7月16日 14時) (レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
a.(プロフ) - クレーンゲームに住む化け物さん» お読みいただきありがとうございました^^ (2020年7月16日 14時) (レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - すっごくすごく素敵で感動しました。素敵な時間を過ごせましたありがとうございました (2020年7月14日 1時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニックマニア(プロフ) - はじめまして。ファンタジーは読み進まないことが多いのですが、とても読みやすく最後まで一気に楽しませていただきました！他の作品ものぞかせていただきますね(^^)ありがとうございました。 (2020年7月13日 7時) (レス) id: 8e1cd423bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a.
| 作成日時：2020年7月12日 18時
