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肌寒くなってきたこの頃。
今日から長袖のブラウスの上にセーターを着ることにした。
中間テストも終わり、それと同時にやってきた席替え。
私なんかがこんな席引いていいのか、と思う程
いつも最後列が当たる。
「 やっほー 」
窓際の1番後ろを引き当てた私の隣に来たのは、深澤くん。
「 やっと1番後ろだわ〜 」
そう言ってカバンを置く。
そういやこの間は二回連続で一番前だったんだっけ。
しかも教卓の前。
「 は!ふっかそこかよ!ずりー! 」
さっくんとも離れて、話すことが少なくなるんだろうな。
「 よろしくね、Aちゃん 」
「 あ、はい 」
「 反応薄いな?名前呼びだぜ? 」
深澤くんはいきなりAちゃんって言ってきたけど、
何故か驚かなかった。
何でかな、チャラそうだから?
「 なんか失礼なこと考えなかった今? 」
「 考えなかったよ 」
「 そうそう、康二と仲良いんでしょ? 」
康二から聞いたよ、とニヤニヤしながら言ってくる深澤くん。
からかってるんだろうか。
「 Aちゃんって話してたら明るい子やねんで!って褒めてた 」
「 それは嬉しいな 」
向井くんのほうが、いつも明るくてフレンドリーで優しい人なんだけど。
本人がいない所で褒めてくれるなんて嬉しくなる。
「 俺とも仲良くしてよね〜? 」
「 あはは… 」
「 めっちゃ苦笑いじゃん! 」(笑
深澤くんも渡辺くんも、正直前までは明るくて少し怖いイメージがあったけど、そうでも無いのかな。
さっくんと離れたのはかなり悲しいけど、
前の席の子も女の子だし、
仲良くなれたらいいな。
…自分から話しかけよう。
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ali(プロフ) - 他担なのですが読むとさくまくんの声で脳内再生されて心臓がぎゅーってなりました。他の作品も読ませて頂きます!これからも無理せず執筆してくださいね! (2021年2月6日 3時) (レス) id: 120cec0860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:b. | 作成日時:2021年1月31日 18時