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さっくんねえ!!みた?!
本誌をちょうど読み終わった頃、
LINEを見るとさっくんから連絡が来ていた。
見たよ…つらい…
そう言って、一度天井を仰いだ。
内容は内通者とばれたヨウコがセントフル団に捕らえられ、仲間を殺す、と脅されているところだった。
いつも冷静沈着なヨウコの涙を初めて見たのだ。
我を失って泣き喚きながら「仲間だけはやめて！殺すなら私にして！」と訴えるヨウコ。
内通者だったけど、仲間を思う気持ちは本物だったんだ…。
もうしばらく立ち直れない。
昨日に引き続き二日連続で泣いた私。
夏休みでよかった、と思う存分涙を流した。
あれから二度の本誌連載があり、それと同時にやってきた始業式。
1ヶ月ぶりの学校が少し楽しみだった。
学校に着くとまだ誰も来ていなかったようで、
なんか浮かれすぎたみたいだな、と勝手に反省する。
友達もいないのに、と自虐をプラスして。
誰もいないのを確認し、携帯を出してTwitterをチェック。
あ、グッズの詳細出てる。
え、衣装の再販…？
しかもあの伝説のステージ衣装の。
「 嘘… 」
当たるわけない、と前までは思っていたが、
さっくんがミレイちゃんに着せていたあの衣装を生で見ると、
そんな考えは吹っ飛ぶほど当たるかもしれないという気持ちで溢れていた。
うわ、サーバー重い。
「 あ！A！おはよう！ 」
とりあえず後で見よう、と思った時、
元気よく教室に入ってきたのはさっくん。
「 おはよう、さっくん 」
「 あ、よかった〜、夏休み明けてまた佐久間くんって呼ばれたらどうしようって思ってた〜 」
「 そんな心配してたの？！ 」
「 そりゃ、あの一日で色んなことがあったから、本当に夢なのかな！って！ 」
確かに思い出すだけで、ニヤける。
ミコトちゃんからのサインボール、
0ズレであのダンスが見れるなんて…
それに伝説のステージ衣装も…
「 あ！ぬいの衣装再販するらしいんだよ 」
「 嘘？！まじ？！ 」
さっくんは慌てて携帯を取り出して確認していた。
「 ほんとだ！！A、絶対いける！ミレミコでお揃い！ 」
ミレミコで、あの衣装のお揃い…？
「 …想像するだけで死にそう 」
朝っぱらから、こんな気持ちになるなんて思ってなかった。
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ali(プロフ) - 他担なのですが読むとさくまくんの声で脳内再生されて心臓がぎゅーってなりました。他の作品も読ませて頂きます！これからも無理せず執筆してくださいね！ (2021年2月6日 3時) (
レス) id: 120cec0860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：b.
| 作成日時：2021年1月31日 18時
