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それからというもの、推しであるミコトちゃんの誕生日の為に必死で絵を完成させて、誕生祭をしたり、
自分で書いた絵が、もうひとつのアカウントのフォロワーさんにリツイートされて回ってきたりと、
かなり濃密な時間を過ごしていた。
着実にライブの日が近づくにつれて、私の不安も募る。
どうしよう、タラクマさんが悪い人だったら。
会ってどこかに連れ去られたりしないかな。
そんなことを考えている日曜日、いよいよ家にチケットが届いた。
ここ最近毎日のようにポストを確認していた。
それくらいずっと席が気になっていた。
最前列とは言わない、でも、できるだけ前の方でミコトちゃんを拝みたい。
封筒を開けて、中身を確認。
「 え……え?! 」
これって、と携帯を開いて会場の席を確認する。
「 最前列… 」
一生分の運を高校二年生の夏に使い果たして良いのだろうか。
「 タラクマさんに!連絡しなきゃ! 」
再びテンションが上がった私はタラクマさんに連絡をしようとした。
もうこの際、タラクマさんが男でも女でも何歳でも構わない。
ゲツクレ好きに悪いやつはいない。
そう思って、DMを送った。
Aタラクマさん!席最前列でした!
Aチケット、当日渡して一緒に入場でもいいですか?
そう送った数分後、
タラクマええ?!マジですか?!
タラクマはい!勿論です!楽しみですね!
そう帰ってきた。
そうだよな、楽しみだよな。
約三週間後に迫ったライブにもうテンションが上がっていた。
「 楽しみですね、当日は、グッズ並びますか?と」
一緒に並ぶのは流石に断るだろうな〜なんて思っていると、
タラクマグッズ並びながら語り合いましょうよ!
まさかのレスポンス。
今まで直接誰かとアニメについて語ったことがなかった私は、テンションが上がって、
A是非!お話しましょう!
そう返した。
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ali(プロフ) - 他担なのですが読むとさくまくんの声で脳内再生されて心臓がぎゅーってなりました。他の作品も読ませて頂きます!これからも無理せず執筆してくださいね! (2021年2月6日 3時) (レス) id: 120cec0860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:b. | 作成日時:2021年1月31日 18時