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次の日から、学校に行くようになった。
難しいことは考えないようにひたすら勉強した。
クラスメイトの子が私のことを見てくるのもわかる。
隣にはもう来ることの無い大我の席があって、
もう二度とくっつけることの出来ない机が私の視界に入る度に、
何故か涙が出そうになる。
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「 成績、上がってきてるぞ 」
久しぶりに先生と話した。
もう受験を諦めようと思っていたから、
学校にも行かないつもりだったから。
居心地の悪いこの空間で、私はあと卒業式まてまの数ヶ月我慢すればいい。
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「 Aは何になりたいの 」
大我が私にそう聞く。
一瞬、小説が頭に浮かんだけど、それを掻き消すように、
「 先生、かな 」
思っても居ないことを口走った。
「 いいね、先生 」
大我はギターを弾きながらまた何か楽譜に書いているようだった。
「 大我は？ 」
そう聞くと、大我は苦しそうな顔を一瞬見せた。
聞かない方が、良かったのかもしれない。
「 俺は… 」
そのまま、言葉が続くことはなく、
ただ時間が流れた。
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作者名：a.
| 作成日時：2020年10月17日 22時
