[妖怪学園Y] 蛇王カイラの魂を持つ者は、Y学園にいます！！Part２ (ページ29)

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　第11話ページ29

執事「そして、せめてもの罪滅ぼしの為、ここで楽しんで貰いたいと
花子様は、``モラシタ・ラ・ダメリア``を大テーマパークにする事にしたのです。」

マタロウ「僕はそんな花子さんの手伝いをしてあげたくなったんだ。
あ、申し遅れました。私、こういう者です。」

マタロウ君は、スーツの内ポケットから名刺を出して私に手渡す

受け取った名刺を見ると、``スーパーバイザー玉田マタロウ``ト書かれていた

コマ「適応力高すぎ！」

マタロウ「言っておくけど、花子さんとの握手は1人2秒までだからね！？」

すると、座り込んでいた花子さんんが話し始める

花子「最初はただ寂しくて、遊び相手が欲しかっただけなの。
でも、寂しいと思う気持ちがトイレに異空間のトンネルを作ってしまった。」

執事「生前、花子様が持っていた不思議な力が暴走してしまったのでしょう。」

花子「そして私は、どんどんやって来るお友達と遊んでいたの・・・
でも、ある日・・・」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

(過去)

何十年前・・・

花子＜私がお母さん役ね！・・・ぁ・・・＞

＜ママに会いたい・・・＞

花子さん以外に子供たちは目に涙を浮かべていた

花子＜・・・・・＞

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

執事「花子様はその日以来、トイレで``花子さん、遊ぼう``と言うと攫われると言う怖い噂を
流して、子供たちが異空間に近づかないようにしたのです。」

花子「でも、それが逆効果だった。噂を確かめようとして今までよりも
もっと引き付けてしまったの。」

花子さんの顔は悲しそうだ

メラ「皮肉なもんだな・・・」

コマ「もしかして、マタロウ君が消えたのも花子さんが、わざとやったんじゃなくて・・・」

マタロウ「そう、たまたまです！」

フブキ「自信を持って言う事！？」

メガネを光らせてドヤ顔をするマタロウ君に、フブキちゃんが突っ込む

花子「この異空間から、皆を戻してあげたかった。・・・でも私には無理だった・・・」

マタロウ「ならば、せめてここでは楽しんで貰いたい。そんな思いで花子さんは
モラシタ・ラ・ダメリアの住民を楽しませ続けてきたんだよ。」

花子「だけど・・・どんなことをしても、私が皆から奪ってしまった時間は返せない！」

コマ「花子さん・・・」

カイラ「(子供たちを、元の居場所に戻す方法がある。上手くいけば、だがな。)」

『(え！カイラ、本当！？)』