【リレー小説】スカイハイ転生学園！～イースター編～ (ページ39)

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これって…２-１の、葦籠神音の仕業じゃないか？
彼の緑色の綺麗な瞳が脳裏に浮かぶ。やっぱり、そうだ。
葦籠神音が、扉の前で真凛を出現させたのかもしれない。
そう考えると、葦籠神音の魔力が完全に足りない、よな。
じゃあ…はやくこいつとカタをつけないと、葦籠神音の身が危ない。
なら急げ！
そう思っている間でも、真凛とドラゴンの戦いはどんどん熱くなっていく。
ドラゴンは口から闇の炎を吐き、真凛はそれをダンスでも踊るかのようにかわし、ドラゴンに魔法攻撃を食らわせる。
あんなことして、魔力が足りるのだろうか。そう思っていると、真凛が私の心を見透かしたかのように言った。
ドラゴンに魔法攻撃を加えながら。
｢せっかく貰ったものですもの、使う時は使わなきゃ！それじゃ、よろしくて？わたし、止まる時には止まれませんもの！｣
止まる時には、止まれない…そうか！
よし、私も加勢するとしようか。魔法攻撃は草属性だから、魔法は攻撃ではなく、援護が主になる。
私は真凛に右手を翳した。
私の体から少しの魔力が輝きながら体を離れ、一筋の光を描いて真凛の方に飛んでいった。
これで、魔力を少しだけだが追加することが出来た。
そして、最後にこれだ。
私は両手をドラゴンに翳し、精いっぱいの魔力を込めた。
すると、ドラゴンの足元辺りからにょきにょきと蔦が伸び始めた。
その蔦は足元から羽へ、羽から頭へ、順々に伸びていき、身動きが取れないようドラゴンを拘束した。