九話 ページ9
「いたよ。いや、きっといるよ。アイツ結構一途だもん。」
何いってんのこの人。
「ごめん美希。その人が誰か知らないけどさ、
あたし正直言って興味ない。男子って友達としか見たことないからさ。
そんなこと言われても困る。だから忘れさせて。」
思わずあたしはそう答えた。
「え、あ、うん。そうよね。忘れなさい。」
なんか美希が心なしか動揺しているように見えた。
珍しいこともあるものだ。
その後二人の間に会話は少なく、気まずい雰囲気をかもしだしながら帰った。
そしてあたしは今、ベッドの上にいる。
テレビ見て、漫画読んで、L○NEやって、今は午後10時。
いつもならすぐに寝られるのだが、
「いや寝られる訳がないだろうが!!!」
美希から聞いたあの話。
あの時は興味ない風にしてたけど、めっちゃ気になるから。
格好つけちゃうのは悪い癖だ。
それにしても誰だ?あたしなんかが好きな人。
あ〜気になるわ〜。
「あ、おはよってどうした千佳?」
「うん、昨日なかなか眠れなくて。」
そういうあたしの顔は隈ができ、少し肌が荒れてる。
結局あの後あたしが寝られたのは午前2時。
朝起きたのは6時。
いつも八時間の睡眠を心がけているあたしにとってはかなりの失態だ。
「え、千佳が眠れなかったの?!明日はきっと雪が降るわ!」
ちょっと待て。今4月。
そしてここは東京。
それとあたしが眠れないってそこまでかよ!
「だってアンタ布団に入ったらガチで三秒で寝れるタイプじゃん。
マジで某青色猫ロボアニメのクズ主人公とはるよ!」
誉めてんだかけなしてんだかわかんねーよ!!
「いやけなしてるけど?」
それ友達に言うセリフじゃねーよ!!
そうこうしているうちに学校へ着いた。
ちなみにあたしと美希は同じクラス。
二人で教室へ向かう。
階段の途中であたしはもとの話を思い出した。
そうだ。好きな人のこと、相談したかったんだよ!
思い出すといてもたってもいられなくなる。
あたしは思いきって美希に聞いた。
「あのさ、あたしのことが好きな人って何組?」
「なんだアンタやっぱ気になるんじゃん。」
「う、うるせぇ!!何組かって聞いてるじゃん!」
あたしは涙目で訴える。
「しょうがないな。一組だよ。」
一組か……。って一組ってあたしらのクラスじゃんか!!
う……なんか緊張してきた。
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マスカット(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» すみません、レスにし忘れました…… (2018年4月5日 18時) (レス) id: 42164fbd9c (このIDを非表示/違反報告)
マスカット(プロフ) - 嬉しいです!ありがとうございます!(´∀`*) (2018年4月5日 18時) (レス) id: 42164fbd9c (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - めっちゃ面白いです!続き楽しみに待ってます、頑張って下さい! (2018年4月5日 14時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
マスカット(プロフ) - 緩芳さん» ありがとうございます!がんばります! (2018年4月3日 13時) (レス) id: 42164fbd9c (このIDを非表示/違反報告)
緩芳 - とてもお面白かったです!これからも頑張って下さい♪ (2018年4月3日 9時) (レス) id: c0887ec13b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マスカット | 作成日時:2017年2月4日 22時