可愛くなってやる。【名前変換オリジナル】 (ページ24)

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二十四話ページ24

美希side

あー千佳目に見えて凹んでない？？

やっぱ悪いことしたかな。

あの子喧嘩慣れてないし。あ、タイマンはる奴じゃなくて口喧嘩の方ね。

タイマンならウチは千佳に秒で負けるわ。

想像して少し可笑しくなる。

そしてウチは再び思考をこないだのことに移す。

あの後からウチらは少し気まずい関係が続いている。

一生に一度の中学の修学旅行、大好きな千佳とギクシャクして終わらせたくない。

すれ違ったままなんてありえない。

ちゃんと話して千佳の誤解を解かなくちゃね……。

千佳side

あの日から二週間たったけど、たったんだけれども。

まったく仲直りできてないのは何故だ？？

あたしは無い頭で一生懸命考える。

いやね、修学旅行の班行動については順調に決まってるし、

部活にも全く支障は出ていない。

普通に一緒に登下校している。

だけど、前とは、明らかに何かが違う。

二人とも遠慮しあってるってゆーの？

あーもうわからん！私の脳みそが悲鳴を上げる。

もうなんか上手く言えないんだけど、まあつまり表面上っぽい。

上辺だけの、綺麗ごとだけの、そんな感じの友情。

それを自分たちから、あたしと美希から匂わせるなんて、考えたこともなかった。

何しろあたしたちの一番嫌っていたことだったから。

じゃあどうすれば良かった？！

酷使したあたしの脳みそはすでにショート寸前で、何も考えられない。

あたしはモヤモヤしながら眠りについた。

そして時は過ぎ……

なんかさ、修学旅行明日になっちゃったんだけどさ、

まだ美希と仲直りしてないんですけどぉぉぉぉぉぉ！

なんかタイミング逃してばっかりなんだよな……。

こないだだって、話そうとしたら誰かとしゃべってるし、

トイレ行った時もあったし、休み時間終わるし……

あたしってばタイミング悪すぎか？！

それとも神級に上手い美希のスルースキルの応用編か？！

多分上だけど。

目に少し涙を浮かべながら私は思う。

まあ美希ってプライド高いから自分から言い出せないんじゃない？

あたしが話してあげますか！

そこには100%自己満でしかない理論を頭に浮かべ嬉しそうなあたしがいた。