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十九話 ページ19

なぜか、あたしの目には朝のHRまであと10分に見える……。



説明しよう!


あたしの家から学校までは約1km。いつもは歩いて15分。


8時からHRがあるため、あたしは7時40分に家を出る。


で、いつも7時35分にお母さんに叩き起こされるのだけれども、


今日はなんと、7時34分に起きたのだ!凄いだろ!


それで、調子のってお母さんと話してたら、いつのまにか時間が過ぎ去って、


只今7時50分!Oh,no!



……という次第です。


「ヤバいヤバいほんと間に合わない!頼むお母さん車で送ってって!」


あまりに急いでいるあたしは寝下座をせん勢いでお母さんに頼む。


するとお母さんの手があたしの目の前に伸びてきた。


思わずお母さんを見上げると、ニコッと笑っている。


いつもは鬼のような我が母親も今回は助けてくれるんだ!そう思い、涙を流していると、


笑った顔のまま、お母さんは言った。


「なに泣いてんのよ。よく考えなさい、千佳。アンタ運動神経いいでしょ?


 スポーツテストの1kmのタイムいくつだったっけ?」


お母さんのいいたいことを何となく察してサァッと血の気が引く。


「え、えー15分くらいかなぁ?」


するとお母さんの顔が美希に似た顔になる。


まさしく鬼の形相だ。


「私覚えてるわよ!だって千佳が得意気に話してきたんだもの。


 『女子で4分きったのあたしとあと数人だけだったんだよ!』


 って。ねぇ。間に合うわよね。さ、いってらっしゃい!」


や、鬼だ!絶対コイツの前世は鬼だ!前前前世は悪魔だ!


でもこうなったお母さんは誰にも止められないから、走るしかない。


「いってきます!!!」




くっそあの鬼ババアめー!



あたしは小さくそう叫ぶと頭のなかを空っぽにして走った。


脚がちぎれるのではと心配になるほど全力で。


メロスを超えた気がした。







死ぬかと思った。

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マスカット(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» すみません、レスにし忘れました…… (2018年4月5日 18時) (レス) id: 42164fbd9c (このIDを非表示/違反報告)
マスカット(プロフ) - 嬉しいです!ありがとうございます!(´∀`*) (2018年4月5日 18時) (レス) id: 42164fbd9c (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - めっちゃ面白いです!続き楽しみに待ってます、頑張って下さい! (2018年4月5日 14時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
マスカット(プロフ) - 緩芳さん» ありがとうございます!がんばります! (2018年4月3日 13時) (レス) id: 42164fbd9c (このIDを非表示/違反報告)
緩芳 - とてもお面白かったです!これからも頑張って下さい♪ (2018年4月3日 9時) (レス) id: c0887ec13b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マスカット | 作成日時:2017年2月4日 22時

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