可愛くなってやる。【名前変換オリジナル】 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:44,839 hit

十三話ページ13

「…………起きろ。千佳。」

美希……か？

嫌だよあたしは寝てぇんだよ。寝かせろよ！

あたしは無視することに決めた。

「千佳ー千佳ー！もう休み時間だよ！」

陽菜かな？いつも明るくていい子なんだけど今は、寝・か・せ・ろー！

「…………おーい。寝てぇのはわかるけどお前寝過ぎ。」

んー木島？低血圧のお前ならわかるだろ寝かせろよマジで。

「いやマジでそろそろ起きたほうがいいと思うぞ。」

なんだよ。しつけーよ。てか鈴原に言われると何気イラつくんですけど。

「もういいんじゃね？千佳ちゃん(笑)次体育だけど遅れても知らねーぞ。」

「えぇ！マジで！やばくね？体育の谷口Tくっそ怖ぇのに。はやくいえや！」

は、つい慌てて起きてしまった！

さっきから寝たフリを続けていたあたしのことを見る班のみんなの目が痛い。

「やっぱ月野起きてたんじゃねーか。はは、お前よだれついてるよ。

　ほんとつくづく女子力ないよな。千佳ちゃん♪」

うわばれてたし。そして恥ずい。ほんとするどいわ眞木すげー。

というか……

「キモいからちゃん付けやめて。」

ほんと気持ち悪い。寒気がするわ。

「うわー千佳ちゃんってばひどーい！(笑)」

うわコイツ性格悪いな。分かってやってやがるよ。

と、いきなり眞木が噴き出した。なんだよ！今度はなんだよ！

「いやよだれの後。マジウケる。」

ううううるせーな！そういいながらもあたしは急いで口元を拭う。

「それさぁ、広瀬すずみたいな美人がやったら絵になるけどお前がやったら

　もう残念でしかないよな。どんだけ女子力下げれば気が済むんだよ！」

と、大爆笑の眞木。それにつられて班のみんなも大笑い。

恥ずかしいから。ほんとやめてよ！

「もーやだ！眞木なんて嫌い！」

とりあえず眞木を睨む。

ただし座ったままのあたしが175cmの眞木を睨んでも上目遣い状態。

なんにも怖くないし、なんにも迫力はない。

眞木はあたしの顔を見て鼻で笑う。

そればかりか、

「ははっ上目遣いって女子がやんなきゃ意味ねーよ！そんなの誰も落ちねーよ！」

そうからかってくる。

他の人に言われてもあまり気にならないけど、眞木に言われるとなんか傷つく。

もういやだ。眞木なんて大嫌い！