65：お待たせ。 ページ5
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『・・・う・・・』
叔父さんは、"アイツ"じゃない。
『違う・・・あなたじゃない』
斗「A・・・何言って・・・」
『お父様とお母様を殺したのは、あなたじゃない』
叔父の瞳の奥が揺れ動いた。
基「な、にを・・・」
銃を握り直した手が、さらに震えている。
『私が、あの日見たのは違う人だった』
基「・・・私だ。17年も前に少し見ただけだろう！？」
『そうだけど・・・。私、知ってるよ？
叔父さんは物静かで近づき難いけど
あたしと斗真のこと、すごく可愛がってくれたでしょ？』
斗「・・・」
『両親が仕事で、あたしの誕生日を祝えなかったとき
叔父さん、庭でお花を摘んできてくれて・・・
本当はすごく繊細で優しい人だって、ちゃんと覚えてるよ？
叔父さんは、あんな残酷なことできる人じゃない』
基「っ・・・」
『それに、あなたの息子の蓮くんを見てれば分かります。
不器用だけど、真っ直ぐで優しい、あなたによく似てる』
叔父は下唇を強く噛みしめて
再び何か話そうと口を開いた。
？「基樹様・・・もうお止めください・・・」
弱々しい声が聞こえて視線を動かすと
いつの間にか開いていた扉の向こうに
見覚えのある人物が立っていた。
基「宮野・・・」
蓮くんの執事・宮野さんだった。
翔「いやー、ごめんなさいね遅くなっちゃって！」
潤「相葉くんが途中で迷子になるからさぁ」
宮野さんの両脇を支えるのは
翔くんと潤くん。
雅「最初にみんなに連絡したの俺でしょー！？」
頬を膨らませる雅くん。
智「Aも！ ニノも！ 斗真も！ お待たせ！」
その後ろで、ぴょんぴょんジャンプしながら話す智くん。
『みんな！ なんでっ・・・！？』
和「さすがですね」
驚くあたしに対して余裕の表情で微笑む和くん。
みんなが来ることを分かっていたみたいだった。
潤「さ、・・・全てを話す時だ」
潤くんに背中を押され
宮野さんが一歩前に出た。
基「宮野・・・」
力が抜けたように座り込んだ叔父さんに
宮野さんは深く一礼してから、真実を語った。
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七海(プロフ) - はじめまして！最後まで読ましていただきました。とても、楽しかったです！有難うございました (2016年9月4日 7時) (
レス) id: 242f38b7c7 (このIDを非表示/違反報告)
sakie(プロフ) - お疲れ様です！楽しくて更新をいつも楽しみにしていました！また素敵な作品、お待ちしております！ (2016年3月24日 19時) (レス) id: 8158c8412c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コハル | 作成日時：2016年1月24日 22時
