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譲りませんから【太宰治】【中島敦】 ページ16

太宰side

太「…むぅ」
近くでAが敦君と楽しそうに話している。…つまらない。

イライラする。

私の前だとAはあんなに楽しそうな顔をしないのに。


抑え切れなくなって私はAに近付く。

太「Aー。私と心中でもしようよ〜」

貴「嫌です」

一蹴された。だが、それでもめげないのが私さ。

太「そんなこと言わずにー」

私はAに抱き着く。

貴「ぐぇ…。今、敦君と話してるんです。離してくれません?」

太「そういわれて私が素直に聞き従った事があるかい?」

敦「…ぇえーっと」

敦君は困ったような呆れるような顔をした。

貴「…ごめんね。こうなった太宰さんは意地でも聞かないから。また(太宰がいない時に)話そう?」

ふふふ、Aは物分かりがいいねー。

Aは私をへばり着かせたままゆらゆらと歩き出そうとした。


誰かがAの腕をパシッと掴んで止めた。

Aの腕を掴んで止めたのは、他でもないさっきAと話していた敦君だった。


あー、しまった。

敦「いつになったらAさんは、僕を見てくれるのですか?…いっつも太宰さんばっかり。僕は触

れることもできずにただ太宰さんに妬くことしかできないのですか?」

泣きそうな顔でAを見ている。…うわー敦君、ガチの天然だわ。私から見たら打算的だけど。

貴「え、敦君…?」


続いてAに抱き着いている私をぐいぐい撃退してくる。

痛い。異能を使わなくても力は強い。

でもそれで、私が離れるとでもおm…


____私は敦君によってAから引っぱがされた。

そして、敦君が正面からしっかりとAを抱きしめる。

貴「え…ちょ、敦、君?」

敦「気付いてくださいよ。…もう太宰さんの事なんて考えないでください」

それでは、私が困る。

私はAを背中から抱きしめた。つまり、さっきの状態に戻った。

Aは敦君と私にサンドイッチのように挟まれた。

太「こらこら、敦君。Aを調教するのやめてくんない?」

敦「べ、別に調教なんてしたつもり…」

太「じゃあAにどっちがいいか選んで貰おうか。勿論、私を選んでくれるよね?」

敦「Aさん、僕を選んでください…」

Aは顔を紅潮させて固まっている。嗚呼、可愛いなあ。


果たして君は私と敦君のどちらを選ぶのだろうね(自分だという確信100%)。

★ ☆ ★ ☆

みな松さんからのリクエストです!

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(=^・^=) - 今、芥川役で『龍ちゃん大好き』になってるトコなんですよ…。 (2020年12月3日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィオラ - しぐれったさん» ???「24歳!学生です!!」 (2020年5月12日 14時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれった(プロフ) - みうさん» そそそそそそそそんな意図なかったですよ。べ、別に書いてる時に先輩感出たけど誰も気づかないかって投稿とかしたりしてませんよ……わ、私は淑女ですから。 感想ありがとうございます!緩い気持ちで読んでってください (2019年7月27日 0時) (レス) id: cac4953071 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 野獣と化したってwwww野獣先輩じゃんww      このお話とても面白いです!!! (2019年7月26日 20時) (レス) id: 40cf893d3e (このIDを非表示/違反報告)
しぐれった(プロフ) - 実胡斗さん» リクエストありがとうございます。そしてお返事遅れてしまいすみません。リクエストですが、続編の方に書かせて頂きましたm(_ _)m (2019年7月7日 14時) (レス) id: c7820e4193 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぐれった | 作成日時:2016年6月7日 0時

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