5-4 結果 zm視点 ページ8
ガランとした食堂に足を踏み入れれば、そこに居たのはただ1人だった。
｢…グルッペン。｣
｢…何や、今部屋から出てきたんか？｣
いつもの黒い軍服に身を包み、長机の向こうに立っていた。
そばに居るはずのAは、この空間に居ないようだった。
何故、彼が彼女から離れるなんて…。
｢…Aは、どうしたんや？｣
｢…？あぁ、知らんのか。｣
知らない、とは何を。
告白は成功して、一緒に過ごすようになったのではないのか？
｢Aは、昼後に家へ帰ったわ。｣
｢は？お前、一緒に住むんや無いのか？｣
｢？なんの事だ？何処に私がそんなことをする権利が？｣
はぁ？と首を傾げれば、同じ様にグルッペンも傾ける。
どうして、Aを大好きなグルッペンが離れる事を容易に認めたんだ？
告白は、成功したんじゃないのか？
｢だって、お前はAに告白して…。｣
｢…あぁ何だ。そういうことか。｣
｢…は？｣
グルッペンは何かに合点がいったようだが、俺はどうにも腑に落ちない。
彼女に告白をしたグルッペン。
そして、それにAは…、…あれ？
A、告白にOKしたんやないのか？
何？何で、こうなっている？
頭の中が混乱してグルグルと錯乱する。
どれが、正解だ？
｢…ゾム、良いか良く聞け。｣
グルッペンのその声にハッと意識を取り戻す。
そうだ、真実はこいつが知っている。
｢…あぁ。｣
｢わしは昨日、Aに告白をした。｣
｢…おん。｣
｢結果だが、お前は良い返事が貰えたと思っているんやな？｣
｢……おん。｣
少しの間の後、肯定を示せば大きく吐き出された息の音。
グルッペンが大きくため息をついたのであった。
どうして。
｢…残念だったな、それはハズレだ。｣
｢なっ…？どういう事や。｣
｢…だから、
わしは振られたって言っとんのや。
分かるか？｣
｢…は、振られた？｣
信じられない単語が脳内を駆け巡る。
グルッペンが、振られた。
何で。
何でこいつが振られているんや。
｢信じられないって顔だな？｣
｢…まぁせやな。振る理由がわからへんもん。｣
｢理由？｣
そのままつらつらと言葉が出ていく。
お前は顔も良いし、頭も良い。階級もトップだ。
お前のスペックはかなり高い。
なんて言う。
だが、大人しく耳を傾けていたそいつは、途中からニヤニヤと笑っていた。
｢…ほーん、お前、それで勝ち目無いとか思っとったんやな？｣
｢…悪いか？｣
｢いいや？…そうだな、少し話そうか。昨日の事を。｣
椅子に腰を下ろした。
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Riitter(プロフ) - 夢見りあむさん» 本名！？うおお、すごい偶然もあったものですね……笑 (2019年11月15日 21時) (
レス) id: 795b5e2765 (このIDを非表示/違反報告)
夢見りあむ - 作者さんの名前が私の本名で一瞬焦りましたw (2019年11月9日 23時) (レス) id: a454904879 (このIDを非表示/違反報告)
Riitter(プロフ) - 紅葉秋さん» 生きがいだなんて…嬉しいです…!!お付き合いありがとうございました!! (2018年10月13日 11時) (レス) id: 8401485740 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉秋(プロフ) - この小説を読むことが生きがいでした...完結お疲れ様でした！！ (2018年10月13日 6時) (レス) id: 952224511f (このIDを非表示/違反報告)
Riitter(プロフ) - みかんさん» あっあっ嬉しいです…!!ここまでお付き合いありがとうございました！ (2018年10月12日 20時) (レス) id: 8401485740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Riitter | 作成日時：2018年10月1日 19時
