4-13 処分方法(少し注意) zm視点 ページ2
｢…グルッペン。入るで？｣
｢ああ。｣
ガチャリ、重々しいドアを開く。
総統室にいたのはグルッペンとエーミールだった。
風呂に入れていないため鉄の匂いが微かに香る。
足音を鳴らして机に近づいた。
｢…血、臭うな。｣
｢しゃあないやろ、すぐ来い言うたんやから。｣
｢…まぁそうだな。後で入って来い。｣
｢了解。…で、本題は？｣
そうだな、と言って皮のソファーに移動する。
そのあとを追った。
彼が足を組む。
その癖は、特定の時しか出ない。
…あぁ、こいつ軽くキレてんな。
｢主犯の老父は？｣
｢…変装だった。まだ20代の若造やったわ。今は地下牢にぶち込んである。｣
｢ふーん…処分は？｣
｢…それを、どうしようかな、と。｣
エーミールが淹れたコーヒーに砂糖がドポリと沈んでいく。
ミルクもかかった甘ったるそうなコーヒーをグルグルとかき混ぜるその赤い目は虚ろだった。
｢単純に殺るのはつまらんからな。ジワジワと恐怖を与えて殺したいのだが…。何かあるか？エーミール。｣
急に話を振られたエーミールがえっ!?と驚く。
うーん、と唸りながら悩む姿を見ていれば、何かを思いついたようだった。
｢爪一枚ずつ剥いでいくみたいなのはどうです？｣
｢あー、それか。めんどくさいやつ。｣
めんどくさいと嫌だなぁ、なんて苦言を漏らすグルッペン。
なんやこいつ、自分でやるつもりなんか。
｢うーん、爆弾？｣
｢つまらん。一瞬なんて生温い。｣
ズズ、コーヒーを啜る。
だいぶ薄くなった茶色に目がひかれるが、それを持ちながら発せられた言葉は狂気的だ。
それなら、と俺も重々しい口を開く。
｢目隠しして、パーツごと剣刺してくとかどうや？｣
｢あ、良いですねそれ。｣
｢確かに。採用。｣
即決。
いや、さっきまでのやつは何やったんや？
｢じゃ、情報聞き出したらやるかぁ…。｣
｢…グルッペンさんがやるんです？｣
そうエーミールが聞けば、キョトンとしたグルッペン。
｢当たり前だろう？愛しい奴を誘拐されたんやから。｣
アッハイ…。と縮こまっていくエミさん。
当たり前と言ったグルッペンの目は嘘をついていない真っ直ぐな目だった。
ここまで邪悪で真っ直ぐな目があるもんなんやな…って。
｢…それだけやんな？｣
｢あぁ。もう良いｿﾞ。｣
｢…おん、じゃ、邪魔したわ。
掴んだドアノブ。
｢ゾム。
Aは、まだお前だけのじゃないｿﾞ。｣
伸し掛る低い声。
抜け目、無いなぁ…？
｢…分かっとる。｣
かかった手を捻った。
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Riitter(プロフ) - 夢見りあむさん» 本名！？うおお、すごい偶然もあったものですね……笑 (2019年11月15日 21時) (
レス) id: 795b5e2765 (このIDを非表示/違反報告)
夢見りあむ - 作者さんの名前が私の本名で一瞬焦りましたw (2019年11月9日 23時) (レス) id: a454904879 (このIDを非表示/違反報告)
Riitter(プロフ) - 紅葉秋さん» 生きがいだなんて…嬉しいです…!!お付き合いありがとうございました!! (2018年10月13日 11時) (レス) id: 8401485740 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉秋(プロフ) - この小説を読むことが生きがいでした...完結お疲れ様でした！！ (2018年10月13日 6時) (レス) id: 952224511f (このIDを非表示/違反報告)
Riitter(プロフ) - みかんさん» あっあっ嬉しいです…!!ここまでお付き合いありがとうございました！ (2018年10月12日 20時) (レス) id: 8401485740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Riitter | 作成日時：2018年10月1日 19時
