第5話 ページ6
「ただいまー」
「いち兄ただいまかえりました!」
「おう!A、三郎おかえり!」
三郎とただいまを言うといち兄が出迎えてくれる。
「二郎は確か部活だよな」
「うん。今日結構長くなるらしい」
そのままキッチンの冷蔵庫に食品を入れにGOする。
さぶちゃんは自室に荷物を置きに行った
今日の晩御飯はオムライス、卵が安く売っていたのだ。
うれしいなったらうれしいな〜。
「さ〜て主役の卵様を冷蔵庫にっと、、、、、あれ?ない」
ビニール袋の中に卵様の姿はない。嘘だろ?え?浮いたお金でちょっと鶏肉の量増やしたんだぞ
そんなのただのちょ〜とお肉が多いケチャップライスじゃねーかよ。
ふわっふわっの卵様で包んでこそ真のケチャップライスのうまさが引き出されるんじゃねーのか。
「おきわすれたんだ」
商品を袋に詰めるサッカー台で卵だけ別の袋に入れたのを思い出す。
全身から血の気が引く感じがする。
そこに三郎が水分補給に来た。
「あれ?姉さんどうしたんですか?」
「...なきゃ」
「え?」
さぶちゃんの肩をぐっとつかんだ。
「行かなきゃ!さぶちゃん、姉さんにはやるべきことができたんだ」
「え、は?」
動揺しているさぶちゃんを御構いなしにつっぱしる。
玄関のドアから外に出てスーパーまで全力ダッシュで向かう。
「うおおおおおおおおおおおおお」
一方さぶちゃんたちは
「なあ三郎、Aはあんなに大きな音をたててどうしたんだ?」
「さあ?行かなきゃ、やるべきことがなんだとか言っていましたけど...」
「は?なんだそりゃ」
「こっちが聞きたいですよ」
つづく
11人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にき | 作成日時:2019年9月16日 11時