其ノ陸 ページ7
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「伝導者は人工的に"焔ビト"を造り出している。
次はこの町民がターゲットにされる可能性もありますよ」
なっ..."焔ビト"は造り出す事が出来る、？
「それだって皇国の言ってることだろ？
実際にその一味が人を"焔ビト"にしている所を俺が見たワケじゃねェ。
馬鹿正直に信じる気はねェんだよ」
...馬鹿正直に信じた奴、此処に居るけど。
何なら挙手しようか？ん？
「だから其れを確かめる為に私達は此処に来たんです」
「俺は実際に見ました！！伝導者と繋がる男が人を"焔ビト"にする所を！！」
「私も見ました！！」
黒髪の坊主と二つ結びの嬢ちゃんが続けて言った。
そんな第8の奴等に対し、紅丸は冷たく言い放った。
「皇国の犬が何を見たかなんて、こちとら知らねェんだよ。
疑う事を知らねェ犬っコロの話なんざ聞きたくねェ」
「疑うだけ疑って何もしねェ奴に言われたくないね」
おおっ、紅丸に言い返すなんて度胸あるじゃねェか〜。
なんて
「威勢が良いなクソガキ...」
「第8は良い教育してるじゃねェか」
おいおい二人共顔怖いって、顔。
「シンラ！喧嘩しに来た訳じゃないんだぞ」
「喧嘩ですよ！！こうなったら！！
第7の大隊長！！アンタ、最強の消防官なんだろ！？
強過ぎて消防官にするしかねェって、町の火消しを皇国に認めさせたんだろ！？
だったら今度は俺、
おおー、大きく出たなー。
熱い男は嫌いじゃねェけど、紅丸をぶっ飛ばすのはちと大きく出過ぎだ。
「火事と喧嘩は江戸の華ってか？」
紅丸が、シンラに言葉を返した時だった。
【カンカンカンカン】
「火事だァ！！火事だァ！！」
..."焔ビト"か？
「若が縁起でもねェ事を言うから...」
『ったく、本当だよ。もっと言ってやれ紺炉！』
「うるせェぞA。クソッ...俺が戻って来る間に消え失せろ」
そう言い残して紅丸は暖簾を潜った。
アタシや紺炉もその後に続いて外へ出た。
空を見ると、火柱が上がっていた。
「あれか..."焔ビト"か？」
「若！！派手好きの勘太郎が"焔ビト"になっちまった！！」
勘太郎...！
今度紅丸と飲むんだって、楽しみにしていたのに...。
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陸玖(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！（泣） 駄文ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年1月3日 22時) (
レス) id: 1f019e150b (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 小説書くのがお上手なんですね!!これからも楽しみにしてます！夢主ちゃんが可愛いです… (2021年1月3日 21時) (レス) id: cde300d373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陸玖 | 作成日時：2020年12月11日 2時
