其ノ弐拾八 ページ29
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「＿＿＿＿＿それじゃァお
乾杯だ」
「「「カンパーイッッ！！！」」」
『今日は無礼講だ！皆お疲れ様ーッ！』
町の修繕が終わり一段落した為、今夜は第七で打ち上げとなった。
宴会場の準備は隊員達に手伝ってもらい、料理は紺炉と共に用意した。
ヒカヒナは酒が飲めない為代わりにジュースを用意した。
大隊長である紅丸の分から、皿に料理を盛り付ける。
「お嬢！今日位俺等でやります！お嬢はゆっくりしててくだせェ」
『アタシは色々と迷惑かけちまったし、此れ位やらせ「A」
アタシの言葉を紅丸が遮る。
振り向くと何とも言えない笑顔があった。
「今日位周りに任せて、てめェも
お前ェは他人に甘えるって事を覚えろ」
『...其の説得力のねェ顔で言われても、』
「あ？」
『
隊員に
皆だってさっきまで町の修理をしてて疲れてるだろうに...。
アタシが不満気な顔をしていたのだろう。
紅丸の言葉を補足する様に紺炉が告げた。
「Aが倒れちまって皆心配してたんだ。
Aが皆の事を思ってくれる様に、若や俺、隊員の皆もAが大事なんだ。
『...ん、』
「よし。そンじゃ、Aもしっかり飲め」
「お嬢！紺炉中隊長！お注ぎしますぜ！」
「愉快王の笑顔にカンパーイ！！」
「俺の何処が愉快なんだ」
酒を飲み"愉快王"となった紅丸に、どんどん酒を勧める隊員達。
まァ、紅丸は酒豪だから大丈夫だろ。
折角の皆の厚意だ、アタシも楽しまねェとな。
＝
宴が終わり、起きている者で片付けと眠ってしまった隊員達を部屋に運ぶ事となった。
食器も会場も隊員達で片付けると言われ、アタシは自分の仕事を探した。
早々に寝ていたヒカヒナを抱き部屋に連れて行こうとした時、紺炉に呼び止められた。
「A、ヒカヒナなら俺が寝かせといてやるよ。
俺の部屋の隣だしな」
『そう？じゃァ、お願いするよ』
「嗚呼、任せろ。それじゃァなA、早く寝ろよ」
『嗚呼、お休み紺炉』
紺炉に寝る前の挨拶をし、此れから如何し様か考えていた。
「おい。お前未だ寝ねェなら、一杯付き合え」
浅草の"愉快王"からの、酒の誘いだった。
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陸玖(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！（泣） 駄文ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年1月3日 22時) (
レス) id: 1f019e150b (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 小説書くのがお上手なんですね!!これからも楽しみにしてます！夢主ちゃんが可愛いです… (2021年1月3日 21時) (レス) id: cde300d373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陸玖 | 作成日時：2020年12月11日 2時
