其ノ拾八／ ページ19
．〚side_紅丸〛
「紅ちゃん、其の二人が言ってる事は本当だよ。
ウチの店を出て行って直ぐ、紅ちゃんが急に攻撃をしかけたんだ。
誰かと見間違えたんじゃないかい？」
...そんな馬鹿な。
あんな眼光がやべェ奴とゴリラを見間違う筈がねェ＿＿＿＿＿...
もう少し周りの奴にも話を聞くか、
そう思い外に出ると、其処等中で町民が騒いでいた。
「こりゃァ何事だ...」
「アンタが別の女と歩いてるのを見たのよ！！」
「だから俺じゃねェって言ってんだろ！！」
お前だろ、俺じゃねェ、とぼけるな、見間違いだ、そんな言葉だけが飛び交っている。
何でこんな皆して勘違いが起こる...？
「てめェまだとぼけるつもりか！！」
「ちょっと！！アタシじゃないわよ！！其れ！！」
これじゃ、さっきまでの俺と同じだ。
一体何が如何なってやがる、そう思った時だ。
「"焔ビト"だ！！！」
「こっちにも"焔ビト"だ！！早く消防隊を呼べ！！」
＿＿＿＿＿チッ、こんな時に...！！
「紅ちゃん！あっちにも"焔ビト"だ！！」
「分かった！
...名前も分からねェが、せめて一思いに...良く頑張ったな」
ちゃんとした手向けも出来ねェですまねェ...
だが、此の騒ぎといい、こんな短時間で複数の"焔ビト"化といい...
何が起きてやがるんだ...！
「若！！町の奴等、言い合いばっかりで俺達の誘導を聞きやしねェ！！」
「焔ビトは俺が面倒を見てやる！なんとか住民を誘導できねぇか！？」
「どうも町中に和を乱す奴がいるようで...俺等じゃもうこれ以上止められねェ！！」
紺炉、お前ならどうする...！！
見渡しの良い場所を目指して纏に乗り、詰所の
「紺炉！！」
「若！！捜してたんですぜ！」
「嗚呼、俺もだ！"焔ビト"も町の喧嘩も増える一方だ！
其処等中で勘違いしてて何が何だかわかりゃしねェ」
「顔を変えられる敵が居る様で、」
「だったら其れを町の連中に教えてやれ！
お前じゃねェと聞く耳持たねェ！
お前の言葉で、浅草を抑えてくれ！！」
「...其れは、俺の役目ではないですよ」
「あ！？何言ってやがる！
混乱してるからこそ、紺炉の様な冷静な判断が出来る奴の言葉が必要なんだよ！！」
俺がそう告げると、紺炉は眉を顰めて言った。
「若...未だそんな事言ってんのか、」
．
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陸玖(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！（泣） 駄文ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年1月3日 22時) (
レス) id: 1f019e150b (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 小説書くのがお上手なんですね!!これからも楽しみにしてます！夢主ちゃんが可愛いです… (2021年1月3日 21時) (レス) id: cde300d373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陸玖 | 作成日時：2020年12月11日 2時
