其ノ拾陸 ページ17
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「やけに騒がしいな...なんか揉め事か？」
『紺炉！あれ...』
「テメェ何なんだ！！其の面はよォ！！」
「テメェこそ何なんだ！！クソがァ！！」
ヒカゲとヒナタが袖をぶん回して言い争っていた。
喧嘩か？しかし何で又？
『ヒカゲ！ヒナタ！何やってンだ！』
「あん！？ヒカじゃねェ！！ヒカじゃねェ誰かだ！！」
「ヒナじゃねェ！！ヒナじゃねェ誰かだ！！」
ヒカやヒナじゃない誰か、だって？
...そういえばさっき桜備と火縄も、自分は全く身に覚えがないって...
...本物じゃない、つまり...偽物？
「...何言ってンだ！？
お前等...ほら、喧嘩は辞めて仲良くな？な？」
シンラがヒカヒナを宥めに入るも、落ち着く気配は全くない。
「此奴の何処がヒカゲに見えんだよォバカヤロウか！！
ヒカを何処にやった！！ヒカを返せ！！」
「テメェこそ何モンだ！！コノヤロー！！
ヒナを何処にやった！！ヒナを返せ！！」
【ドスッッ】
突然アーサーが飛び出し、ヒカゲの顔面に蹴りを入れた。
ヒカゲは其の儘吹っ飛ばされ、家屋にめり込んだ。
「気持ち悪ィんだよ！！」
「イェーイ♪」
目の前でヒカゲがボコられてるっていうのに、ヒナタは至ってご機嫌だった。
本当に偽物？いやでも、何でアーサーは分かったんだ？
そう思い振り向くとアーサーは第8の皆から責められていた。
「よく見ろ！！如何見たって女装してる小さなおっさんだろ！！」
そう言われ視線を向けるも、顔はやはりヒカゲの顔だった。
アーサーは又もや責められている。
...だけど、何かが変だ。
おっさんには見えないが此のヒカゲ...何か違和感が...
そう思った時だった。
ヒカゲの顔はぶくぶくと泡だち始め、みるみる其の形を変えていった。
「え...小さいおっさん...」
「あれはヒカゲじゃねェ！！」
「だから言ってんだろ」
「此奴は一体...？」
...これは能力？まるで熱が抜けていった様だった。
能力者の仕業か？
『...もしかして紅丸が会ったのも、桜備と火縄の顔をした別人...？』
「"焔ビト"だーーーーー！！」
誰かの叫び声と共に、火柱が上がった。
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陸玖(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！（泣） 駄文ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年1月3日 22時) (
レス) id: 1f019e150b (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 小説書くのがお上手なんですね!!これからも楽しみにしてます！夢主ちゃんが可愛いです… (2021年1月3日 21時) (レス) id: cde300d373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陸玖 | 作成日時：2020年12月11日 2時
