其ノ拾／ ページ11
．〚side_紅丸〛
包帯が巻き終わり、Aと紺炉は第8の奴等へのもてなしの準備があると言って台所へ向かった。
第8の大隊長に、協力する事を伝えに行くか...
「きゃー♪バカみてェー！！」
「どこがだよ！！
表へ出るとヒカゲにヒナタ、そしてついさっき会ったガキが居た。
「あっ、若！！」
「えっ」
俺が居る事に気付いたソイツは俺の方へ近付き、一礼して言った。
「自分、日下部森羅、二等消防官です！先程は失礼しました」
「嗚呼...構わねェよ」
俺が此奴と話し始めると、ヒカゲとヒナタは騒ぎながら走って行った。
「あ、あの...紺炉中隊長は大丈夫なんですか？」
「..."灰病"だ。見るのは初めてか？」
「訓練学校で習いましたが、実際に見るのは初めてです...」
「あの時俺が...」
＿＿＿＿＿言いかけて口を閉じた。
今此処であの時の事を話して何になる。
「お
「あ！！自分も大隊長に頼まれて新門大隊長を呼びに来たんです！
あちらの方で火縄中隊長と話しています」
「そうか」
「あ、あの、新門大隊長。もう一つお聞きしたいんですが...」
「何だ、言ってみろ」
「"焔ビト"の鎮魂の際に居たあの女の方は...」
「...嗚呼。彼奴はウチの中隊長、雛月Aだ」
Aの事を知らねェのも無理ねェだろう。
彼奴の顔立ちは、老若男女問わず目に留まり易い。
悪い虫が付かねェ様、浅草からは成る丈出さねェ様にしてきたからな。
俺が。
「雛月中隊長、あっという間に空を飛ぶ技も凄かったですけど...
お、お綺麗な方ですね」
「...あ゛？」
何顔赤らめてモノ言ってンだ、クソガキ。
「...ニヤニヤしてンじゃねェぞ、てめェ」
「あっいや！別に変な意味ではないですよ！美人だと思っただけで、」
「ゴチャゴチャと
第8の奴等が
そう俺は心の中で後悔した。
焦った様子でいるソイツとの距離を詰め、
「...シンラ、と言ったな？一つ言っておく。
Aに手ェ出したら殺す」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陸玖(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！（泣） 駄文ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年1月3日 22時) (
レス) id: 1f019e150b (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 小説書くのがお上手なんですね!!これからも楽しみにしてます！夢主ちゃんが可愛いです… (2021年1月3日 21時) (レス) id: cde300d373 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：陸玖 | 作成日時：2020年12月11日 2時
