其ノ壱 ページ2
．
＿＿＿＿＿
『...ん、』
その場で伸びをしてから
髪に
朝ご飯の準備をしているであろう台所へ向かう。
『お早う、紺炉』
トントン、とリズム良く包丁を下ろす音のする台所に入り声を掛ける。
「お早うさん、A」
誰よりも朝早く起きて窓の戸を開け、第七の皆の朝ご飯を用意するこの男。
相模屋紺炉、
『アタシも手伝うよ。お、今日の味噌汁には
羽織から両腕を出して手を洗い、朝ご飯の支度を手伝う。
火で熱した鉄鍋に溶いた卵を流し込み、整えていく。
「A、すまねェがソイツが出来たら若とチビ達を起こしてきてくれねェか？」
『
完成した卵焼きを皿に盛り付け、アタシは3人を起こしに向かう。
『おーい、朝だぞ起きろー、ヒカゲ、ヒナター』
名前を呼びながら双子の寝ている布団を
「ん〜...もう朝かよ、ヒナタァ...」
「ん〜...そうみたいだぜ、ヒカゲェ...」
布団を剥がされ肌寒くなったのか、双子はお互いに寄り添った。
双子の頭をクシャッと撫でて抱き起こす。
『ほらほら、もう朝ご飯出来てンぞ〜行った行った』
「うるせェぞA、不味い飯出したら承知しねェからなコノヤロー」
「そうだぞA、後で髪結わねェと許さねェからなコノヤロー」
もう見慣れてしまっているが、ヒカヒナは本当に可愛い。
目を
＿＿＿＿＿問題は
ウチの若様は朝に
若の部屋の前に着き、1割の希望と9割の諦めを持って襖を開けた。
『朝だぞー、起きてるかー？』
...
期待
『おい起きろー、紅丸ー』
．
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陸玖(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！（泣） 駄文ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年1月3日 22時) (
レス) id: 1f019e150b (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 小説書くのがお上手なんですね!!これからも楽しみにしてます！夢主ちゃんが可愛いです… (2021年1月3日 21時) (レス) id: cde300d373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陸玖 | 作成日時：2020年12月11日 2時
