其ノ伍拾七 ページ17
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＿＿＿＿＿＿＿＿ドサッ
気付いた時には、アタシの目には天井が映っていた。
其の視界を塞ぐ様に紅丸の顔が近付いて来て、其処で
部屋の灯りは油皿だけで薄暗く、暗がりで光る奴の紅い瞳が余りに色っぽかった。
見惚れていたのも束の間、浴衣の帯に手を掛けられて慌てて声を上げた。
『ちょ、ちょっと待って！』
「待たねェ。どれだけ俺が我慢してきたと思ってやがる」
最強という称号は伊達ではなく、力を込めて拒んでもあっという間に浴衣がはだけた。
「覚悟しとけって言っただろ」
考える暇など与えない様に、紅丸が迫る。
肩を押して抵抗するも、両手を絡めとられて頭上で拘束されてしまった。
『ま、待って...んッ、』
紅丸が首筋に顔を埋め舌を這わせた。
好いた相手に求められて悪い気はしない、寧ろ喜ばしい事だ。
しかし其れ以上に、恥ずかしくて堪らなかった。
なされる行為への羞恥と未知の体験への恐怖から、柄にもなく涙が零れた。
紅丸は決して優しくないワケではない、ただ今だけはもう少しだけ、己の声に耳を傾けて欲しかった。
『...ンなに、
何でそんなにッ...まぐわいたいンだよ、！！』
愛撫を辞め此方を向いた紅丸と視線が絡んだ。
必死に絞り出した声は、紅丸に届いた様だった。
不意に紅丸の手が伸びてきて、そっと涙をすくった。
「...泣く程嫌か。俺に抱かれるのは」
『違う！そうじゃない、そうじゃなくて...
...は、初めてだからッ...分かんねェから...
こ、怖くて、』
其れに続く言葉を紡ごうとした時、紅丸はアタシを抱き寄せて腕の中に閉じ込めた。
「A。
俺はお前が欲しい。
心も身体も、全部だ。
お前の全部が欲しくて堪らねェ。
俺ァよ、馬鹿が付く程てめェに惚れてる。
お前ェの事が大事で堪ンねェし、好きで好きで仕方ねェ。
お前ェを、俺の全部で愛してやりてェンだ」
抱き締める力が緩まったかと思えば、紅丸の大きな男らしい手が頬を撫でた。
腫れ物に触る様な、何とも優しい手付きだった。
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國深(プロフ) - うに太郎さん» 完結ではないんですが、一度占ツクから離れており最近覗きに戻ってきた感じです(汗) すぐすぐの更新はできないと思うのですが、きちんと完結できればと思っております。 (3月31日 21時) (
レス) id: 048d167eb0 (このIDを非表示/違反報告)
うに太郎(プロフ) - これで完結でしょうか…😢 (2023年2月26日 14時) (レス) @page17 id: 717bee0437 (このIDを非表示/違反報告)
しおきゃらめるぱふぇ - "てめェは黙って俺に愛されてりゃ良い" グッハァッ(/ω＼) かっこ良し男かよ (2021年7月30日 9時) (レス) id: c7f2f9aa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：國深 | 作成日時：2021年1月3日 22時
