85 不穏な組 ページ41
．
「次、ある意味最も不穏な組ね」
「ウチなんか見たくないなー」
「頑張れーお茶子ちゃん！」
梅雨ちゃんの言う通り不穏な組、響香ちゃんの言う通り見ていられない組。
それでも応援しようと声を張り上げた。
しまった、かっちゃんに応援し忘れた。まぁ勝つのはわかっているけれども。
かっちゃん対お茶子ちゃんだ。
〔START！〕
合図とともにお茶子ちゃんは飛び出した。個性を使うには触れなければならない。
かっちゃんもそれをわかっているから、爆破した。
煙幕が立ち上る。その中、浮かせた上着を囮にして背後を取った。触れると思ったけれど、勝己の反応も早い。爆破でお茶子ちゃんを吹っ飛ばす。
「見てから動いてる……！？」
「あの反応速度なら煙幕はもう関係ねぇな。コエー」
かっちゃんの反射神経の高さが壁として立ち塞がる。お茶子ちゃんは触れようと立ち向かうも、爆破が続く。
〔休むことなく突撃を続けるが、これは……〕
ヤケのように見えてしまうが、違う。
「おい！！ それでもヒーロー志望かよ！ そんだけ実力差あるなら早く場外にでも放り出せよ！！ 女の子いたぶって遊んでんじゃねーよ！！」
そこでかっちゃんに向かってブーイングが起きた。むっとしてしまう。
ちゃんと見てなさいよ。全く。
〔一部から……ブーイングが！ しかし正直俺もそう思……わあ肘っ！〕
〔今遊んでるっつったの、プロか？ 何年目だ？〕
マイクくんの言葉を遮って、相澤くんの声がスタジアムに響いた。
〔シラフで言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ。帰って転職サイトでも見てろ。ここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろう。本気で勝とうとしてるからこそ、手加減も油断も出来ねえんだろが〕
よろけるお茶子ちゃんを、かっちゃんは見据える。
流石相澤くん。拍手を送りたい。
かっこいい先生だ。
「そろそろ……か……な……。ありがとう、爆豪くん……油断してくれなくて」
「あ？」
お茶子ちゃんは武器を蓄えていた。爆破により生まれたステージの残骸を宙に浮かせていたのだ。
「勝あアアァつ！！」
無重力を解除した残骸が、流星群の如く降り注ぐ攻撃が決まる。
と思われたが、そこで大爆発。
〔正面突破！！〕
一撃の大爆破で、木っ端微塵にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 753人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
BENI(プロフ) - 人間さん» 面白い、ありがとうございます！続き更新しました！これからも更新頑張りますね！ (2017年8月9日 7時) (
レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
人間 - 面白いです！続きが気になって仕方がありません！更新頑張ってください!! (2017年8月9日 0時) (携帯から) (レス) id: 4c296c8310 (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - となりさん» いつもドキドキと愛読ありがとうございます！ マイクくんとの絡みですか！ どうでしょう、難しいかもしれませんが考えてみます！ (2017年8月8日 9時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
となり(プロフ) - いつもドキドキしながら愛読させていただいてます！！マイク先生との絡みをリクエストしてもいいですか…？！ほんとこの作品素敵です涙 (2017年8月7日 19時) (レス) id: 8a86bba9fd (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 魔都さん» ありがとうございます！直しておきました！ (2017年7月27日 7時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：BENI | 作成日時：2017年7月15日 10時
