62 百歩譲って ページ18
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そんな視線を無視して、かっちゃんは私の腕を掴んで、生徒を押しやって帰ろうとした。
「持てコラ！ どうしてくれんだ！ おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねえか！！」
それを切島くんが呼び止める。
「関係ねぇよ……」
「はあーー！？」
足を止めたかっちゃんは言い放つ。
「上に上がりゃ関係ねえ」
「そうだ、上に行けばいいのさ！」
私もかっちゃんに便乗させてもらう。
サムズアップ。
人混みを掻き分けて廊下に出ると、もう片方の腕が掴まれた。焦凍くんだ。
「またてめェか！」
「俺も送る」
「も、もうさ、こうしようよ。どっちかが登校一緒にどっちかが下校一緒にしようよ。三人でお手て繋いで登下校はキツイよ……」
登下校することは百歩譲るからさ。
「じゃあ俺が帰り送る」
と焦凍くんが真っ先に言った。
「……俺が登校一緒な」
ギロリと睨みつつも、かっちゃんも決める。
決まりだ。今日は三人で下校した。
途中で相澤くんを見付けたので、両手を振る。
かっちゃんと焦凍くんがしっかり握っていたので、三人で手を上げる形となった。変なの。
すると、スタスタとミイラ男の相澤くんが近付いた。
「おい……爆豪も轟も、真咲を困らせるな」
「相澤くん！」
君は救世主か！
「困ってねーよ」
「今打開策を決めました」
時すでに遅し！
私は頭を垂れた。苦笑を浮かべながら。
「じゃあ先生。また明日」
大丈夫を込めて挨拶をして校門を出た。
「ところで体育祭、楽しみだね！」
「ああ、そうだな」
「……そうだ、A」
相槌を打ってくれる焦凍くんは無表情だったけれど、かっちゃんは笑顔を私に向けてくる。ご機嫌な笑みだ。
「体育祭で１位獲った方がAの恋び」
「やだよ認めないよそんなの」
「チッ！！」
雄英体育祭で１位になるのは、確か……かっちゃんだ。
かっちゃんが恋人に決定してしまうではないか。
「じゃあ百歩譲って、おまえからのキスな」
「……いいな、それ」
「……！？」
かっちゃんが新たな提案をする。焦凍くんは乗り気だ。
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BENI(プロフ) - 人間さん» 面白い、ありがとうございます！続き更新しました！これからも更新頑張りますね！ (2017年8月9日 7時) (
レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
人間 - 面白いです！続きが気になって仕方がありません！更新頑張ってください!! (2017年8月9日 0時) (携帯から) (レス) id: 4c296c8310 (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - となりさん» いつもドキドキと愛読ありがとうございます！ マイクくんとの絡みですか！ どうでしょう、難しいかもしれませんが考えてみます！ (2017年8月8日 9時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
となり(プロフ) - いつもドキドキしながら愛読させていただいてます！！マイク先生との絡みをリクエストしてもいいですか…？！ほんとこの作品素敵です涙 (2017年8月7日 19時) (レス) id: 8a86bba9fd (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 魔都さん» ありがとうございます！直しておきました！ (2017年7月27日 7時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BENI | 作成日時：2017年7月15日 10時
