134 ページ40
．
４階は三奈とお茶子ちゃん。
「じゃーん！！ カワイーでしょーが！！」
「おォ……」
三奈の部屋は柄モノでいっぱいだった。
「味気ない部屋でございます……」
「おお……！」
お茶子ちゃんも可愛い部屋だ。
「なんかこう……あまりにもフツーにフツーのジョシ部屋見て回ってると背徳感出てくるね……」
「禁断の花園……」
尾白くんと常闇がボソリと話しているのを聞いた。
「次は蛙吸さん……」
「ってそういや梅雨ちゃんいねーな」
「あ、梅雨ちゃんは気分が優れんみたい！」
優れないのなら仕方ないと、梅雨ちゃんの部屋は後回しになる。
次は私の部屋。
「フツーだぜ？」
赤や橙の暖色系の水玉模様のカーテン。両親と映った写真を飾った白いタンス。鏡付き化粧台。それにテレビ。ベッドの上には、丸々太った感じの猫のぬいぐるみが色違いで三つ。赤、水色、黄色だ。
「もっと男前の部屋想像してたぜ、ギャップ萌え」
「おおー。ドキドキする……可愛い」
「そう？」
可愛いと褒められた。
切島。サンドバッグがあると思った？
「本当……可愛いな」
焦凍も言う。
最後は百。百の部屋は、キングサイズのベッドが部屋を独占していた。
「まさかお部屋の広さがこれだけだとは思っておらず……」
お嬢様なんだね。百。
場所は変わって、談話スペース。
投票の結果、リフォームがすごいということで焦凍がダントツだった。
「終わったか？ 寝ていいか？」
「うむ！」
「終わるまで待ってたんだ」
「あっ轟くん。ちょ待って！ デクくんも飯田くんも……それに切島くん、八百万さんも。ちょっといいかな」
私たちを救出してくれたメンバーを呼んだお茶子ちゃん。
気になったけれど、私は「おやすみ」を告げた。
すぐには眠れなかったから、少し外に出て夏の夜空を眺めてみることにした。すると話し声が聞こえた。
見れば、さっき呼ばれたメンバーと梅雨ちゃんがいる。
「それでも皆行ってしまったと今朝聞いて、とてもショックだったの。止めたつもりになってた不甲斐なさや、色んな嫌な気持ちが溢れて……なんて言ったらいいのかなわからなくなって、皆と楽しくお喋りできそうになかったのよ」
私と勝己の救出の件だとすぐにわかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 380人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞桜 - 面白かったです。 更新Fight です・・・。 (2017年10月23日 20時) (
レス) id: 0d8d084b09 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2017年9月18日 1時) (レス) id: 2701ea0710 (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 魅宵さん» え、どこだろ探して直しますね！にやにこありがとうございます！ (2017年8月19日 14時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
魅宵(プロフ) - 梅雨ちゃんの苗字が蛙「吸」になってます。よんでていつもにやにや・・・いえ、にこにこしてます。これからも更新頑張ってください！！ (2017年8月19日 14時) (レス) id: db2d05fb2f (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 星空りゅなさん» 面白い、ありがとうございます！大好きだなんてそんな！いずく君との絡み頑張ります。更新頑張ります！ (2017年8月2日 15時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：BENI | 作成日時：2017年7月1日 17時
