107 夏休み ページ14
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待ちに待った林間合宿当日。
夏らしい雲、積乱雲が浮かぶ青い空の下。陽射しが燦々として眩しい。
制服だと暑い。ブロンドの長い髪はポニテにした。軽く空気を凍らせる右手で、パタパタと掌で仰いだ。ああ冷たくていい風。
「え？ Ａ組補習いるの？ つまり赤点取った人がいるってこと！？ ええ！？ おかしくない！？ おかしくない！？ Ａ組はＢ組よりずっと優秀なハズなのにぃ！？ あれれれれぇ！？」
Ｂ組の物間はどこから聞きつけたらしく、嫌味をこれでもかと言ってくる。でも、一佳が手刀を落として黙らせた。
「ごめんな」
「物間、怖」
「体育祭じゃなんやかんやあったけど、まァよろしくねＡ組」
「ん」
「うん、よろしくな」
女子たちは交友的だったから、笑顔で手を振っておく。
「よりどりみどりかよ……！！」
「おまえそろそろだめだぞ」
「峰田、凍らせて置き去りにするぞ」
「はひ！」
よだれを垂らす峰田を、切島の隣で冷めた目で見下して言い放てば怯えた。B組の女子に何かしてみろよ。本気だからな。
バスの席は窓際で、隣は勝己。
「ガヤガヤとうるせえ」
「いいじゃん。私好きだ。……でも相澤先生が止めないのも珍しいな」
バスの中は遠足気分で浮かれた皆の声で賑わっていた。
私と違って嫌いそうだもんな相澤先生。賑やかなの。
「それにしても１位取れなくて残念だったな」
「っ……」
ニヤリと笑ってやれば、わなわなと震えた。
キスはお預けだ。
一時間して、バスが停まった。
「休憩だーー…」
「つか何ここ、パーキングじゃなくね？」
「ねぇアレ？ Ｂ組は？」
バスが停まったのは何もない駐車場。森山が見える景色の良い場所だけれど、何故ここで降ろされたのか、疑問に思う。
「何の目的もなくでは意味が薄いからな」
相澤先生は独り言のように言った。
「よーーう、イレイザー！！」
「ご無沙汰してます」
相澤先生が頭を下げるのは。
「煌めく眼でロックオン！」
「キュートにキャットにスティンガー！」
「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ！！」
決めポーズをした猫のモチーフのコスチュームのお姉さん二人。それから、後ろにちょこんと男の子がいた。
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舞桜 - 面白かったです。 更新Fight です・・・。 (2017年10月23日 20時) (
レス) id: 0d8d084b09 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2017年9月18日 1時) (レス) id: 2701ea0710 (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 魅宵さん» え、どこだろ探して直しますね！にやにこありがとうございます！ (2017年8月19日 14時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
魅宵(プロフ) - 梅雨ちゃんの苗字が蛙「吸」になってます。よんでていつもにやにや・・・いえ、にこにこしてます。これからも更新頑張ってください！！ (2017年8月19日 14時) (レス) id: db2d05fb2f (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - 星空りゅなさん» 面白い、ありがとうございます！大好きだなんてそんな！いずく君との絡み頑張ります。更新頑張ります！ (2017年8月2日 15時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BENI | 作成日時：2017年7月1日 17時
