66 君の力 ページ20
．
「だから……僕が勝つ！！」
ドゴっとまたデクの攻撃が決まる。
「君を超えてっ！！」
場外は免れた。
「親父をーー…」
「君の！ 力じゃないか！！」
次の瞬間だ。ゴオッと炎が燃え上がった。
〔これはーー…！？〕
熱を使った。轟くんがもう半分の力を使った。
デクの言葉に突き動かされて、使ったのだ。
「俺だって、ヒーローに……！！」
氷と炎の轟くんはーー…笑っていた。
初めて見た轟くんの笑った姿を見る。
「……かっこいいじゃねえか」
ああ、こいつはかっこいいヒーローになると思った。
エンデヴァーが何か叫んだが、私も轟くんも聞いていなかった。
「どうなっても知らねぇぞ」
二人が動く。轟くんの氷結の勢いが戻っている。恐らく熱で調節をして半身を温めたおかげだろう。
デクが飛び込んだ。
「緑谷。ありがとな」
正面衝突。大爆風が吹き荒れた。
散々冷やされた空気が高熱で熱され膨張したのだ。
その勝敗はーー…！
「緑谷くん……場外。轟くんーー…三回戦進出！！」
デクは場外に倒れた。勝ったのは、轟くん。
舞台は大崩壊状態だ。
デクが運ばれる。リカバリーガールの元だ。
お茶子ちゃんと飯田くん、そして峰田と梅雨ちゃんが見に行くと席を立ったので、私もついていく。
「デク、大丈夫か？」
応急処置されたデクのそばには、金髪の細身の男性が立っていた。覚えがあるけれど、思い出せない。どことなくオールマイトに似ているような……。
「みんな……次の試合……は」
「ステージ大崩壊の為、しばらく補修タイムだそうだ」
「怖かったぜ緑谷ぁ。あれじゃプロも欲しがんねーよ」
「塩塗り込んでくスタイル感心しないわ」
「でもそうじゃんか」
峰田は何しに来たのやら。梅雨ちゃんに続いて私も峰田にチョップを落とす。
「うるさいよホラ！ 心配するのは良いが、これから手術さね！」
「シュジュツー！！？」
手術をしなくてはいけないほどの怪我に、峰田も涙目になる。心配してくれていたみたいだ。
リカバリーガール先生に結局追い出されて、デクにお疲れとも言えなかった。
「委員長、次は塩崎さんとだな。頑張って」
「ああ、頑張るよ」
飯田くんにはエールを送って、控え室まで見送る。
続いては、飯田くん対塩崎さん。もちろん飯田くんを応援した。勝ったのは、飯田くんだ。場外まで押し出して飯田くんの勝利だった。
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BENI(プロフ) - 藍色さん» 素敵な作品だなんて照れます！これからもきゅんきゅん出来るよう頑張ります！(p〃д〃q) (2017年6月22日 8時) (
レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - とても素敵な作品で、きゅんきゅんしながら読んでます！笑更新楽しみにしてます！！！！ (2017年6月21日 22時) (レス) id: 86e2518c33 (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - crossmarian4272さん» 貰うから発言！ニヤニヤきゅんきゅんできましたか！これからですよ（笑）感想をありがとうございます(〃ゝω・人) (2017年6月20日 19時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
crossmarian4272(プロフ) - かっちゃんに貰うからって言われた途端ニヤニヤときゅんが一気に来て止まらない(笑) (2017年6月20日 18時) (レス) id: 378ff66d8d (このIDを非表示/違反報告)
BENI(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！！(〃ゝω・人)私もかっちゃんと轟くん推しなので、自分でもニマニマしながら（笑）楽しんで更新したいと思います！ (2017年6月20日 15時) (レス) id: df61bdf79c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BENI | 作成日時：2017年6月20日 14時
