【ヒロアカ】フェニー【轟焦凍】 (ページ7)

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「そしてそいつに伴って……こちら！！」

　オールマイトの差す壁がガコッと飛び出してきた。

「入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた……戦闘服！！！」
「おおお！！！」

　コスチュームまで着られるとなって興奮は最高潮。

「着替えたら順次、グランド・βに集まるんだ！！」
『はーい！！！』
「格好から入るってのも大切な事だぜ、少年少女！！自覚するのだ！！！！今日から自分は……ヒーローなんだと！！」

　グランド・βにヒーローの卵たちが集まる。各々の戦闘服を着たヒーローだ。
　私の戦闘服は、耐熱性かつ機動性重視のスーツ。体にフィットしていて、背中を大きく晒して、小さな翼を出す。最小火力の翼はちょうど傾いたハート型に似ている。
　動きやすいロングブーツは黒。ヘルメットは紅い翼のデザインを施している。真っ赤な髪は焦げないように纏めてヘルメットの中に入れた。

「始めようか、有精卵共！！！戦闘訓練のお時間だ！！！」

　戦闘訓練の内容、それは屋内での対人戦闘訓練。入試時はロボ相手に無双をした場所だけれど、今回は「敵組」と「ヒーロー組」に分かれての2対2。
　状況設定は、「敵」がアジトに「核兵器」を隠していて、「ヒーロー」はそれを処理する。
　「ヒーロー」は制限時間内に「敵」を捕まえるか、「核兵器」を回収する事。
　「敵」は制限時間まで「核兵器」を守るか、「ヒーロー」を捕まえる事。
　チーム分けはくじ引き。私とコンビを組むことになったのは、尾白くんという生徒だ。Iチーム。

「よろしくね、尾白くん」
「こちらこそよろしく、紅羽さん」

　尾白くんの個性は強靭な尻尾。ただそれだけでも入試に合格したのだから、戦闘能力はきっと高いはずだ。気になるところ。
　早速、オールマイト先生が対戦相手のくじ引きをした。
引き上げたのは、「ヒーロー」Aチームデクくんとお茶子ちゃん。「敵」Dチーム爆豪くんと飯田くん。

「敵チームは先に入ってセッティングを！五分後にヒーローチームが潜入スタートする。他の皆はモニターで観察するぞ！」