【ヒロアカ】フェニー【轟焦凍】 (ページ11)

今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:141,378 hit

10 ページ11

、

「まあつっても……今戦のベストは飯田少年だけどな！！！」
「なな！！」

　オールマイト先生の発言に、本人の飯田くんは驚く。

「勝ったお茶子ちゃんと緑谷ちゃんじゃないの？」

　と梅雨ちゃんは疑問に思う。

「何故だろうなあ～～～？わかる人！！？」
「ハイ、オールマイト先生」

　真っ先に手を上げたのは、百ちゃんだった。

「それは飯田さんが一番状況設定に順応していたから。爆豪さんの行動は戦闘を見た限り私怨丸出しの独断。そして先程先生も仰っていた通り、屋内での大規模攻撃は愚策。緑谷さんも同様の理由ですね。麗日さんは中盤の気の緩み。そして最後の攻撃が乱暴すぎたこと。ハリボテを核として扱っていたらあんな危険な行為出来ませんわ」

　確かに、最後のあれは危ない。と私は頷く。

「相手への対策をこなし且つ、”核の争奪”をきちんと想定していたからこそ。飯田くさんは最後の対応に遅れた。ヒーローチームの勝ちは訓練だという甘えから生じた反則のようなものですわ」

　言い終わるとシンと沈黙が降りた。
　そこまで言っちゃう？百ちゃん。

「ま……まあ、飯田少年もまだ固すぎる節はあったりもするわけだが……まあ……正解だよ、くう……！」

　オールマイト先生は親指を立てた。

「常に下学上達！一意専心に励まねばトップヒーローになどなれませんので！」

　ツンっと百ちゃんは言い退ける。
　チラッと盗み見た、爆豪くんは目を見開いていた。大丈夫なのだろうか。この子。酷く大人しくなっているため、心配になった。
　けれども、「Iチーム」と呼ばれて反応する。場所を移して二戦目を始めるという。早速出番というわけで万歳した。

「やったー！」

　でもすぐに肩を落とす。

「敵だぁ……」

　まさかの敵チーム。相手のヒーローチームは、Bチームの轟くんと障子くんだ。

「なんでテンション下がるの？」

　コンビの尾白くんが苦笑を漏らす。

「ヒーローになりたいのに、敵をやるなんてなんか嫌じゃない」
「同感だけど、訓練だししょうがない」
「そうだね。割り切ろう。核を守り切ろうー！」

　おー！と右手を突き上げれば、尾白くんも上げてくれた。