【NARUTO】荒 野 の 紅 蜘 蛛 ２【男主】

「ﾋﾞｸつく。」 ページ16

人気のない森の道を歩いていく。


…かすかだが人の気配がある。それも二人。


木々の間から少し開けた場所が見える。


…どうやらあそこにいるようだ。


「ﾎﾞｸが助けなかったらｱﾅﾀは確実に殺されていましたね。」


「仮死状態にするならわざわざ首の秘孔を狙わなくても…。


もっと安全な体のﾂﾎﾞでもよかっただろーが…。」


「そうですね！」


何という、警戒心の無さ。


あちらとしては一芝居打った気持ちなんだろうな…とんだ三文芝居だったが。


ﾊﾟｷﾘ


「「!!」」


『そんなにﾋﾞｸつくことないだろ…。』


とりあえず今は時間がない。


わざと小枝を踏んでこちらに意識を向けさせる。


「ｯ…！」


「よせ白。…お前がかなうような相手じゃない。」


千本を構えた追い忍…いや白か。再不斬はｿｲﾂを手で制して前へでてきた。


『賢明な判断だな。


…毒が回り始めたか。』


「え!?」


「…やっぱりか。」


指の斑点模様が大きくなってきている…つまり毒が回り始めた証拠。


『でもまぁ安心しろ、その毒はそんなに早く全身に回らない。


…こちらの要件を呑んでくれれば、解毒はしてやるつもりだ。』


俺は少し口角を吊り上げた。

「素振り。」→←「使い過ぎ。」

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