【NARUTO】荒 野 の 紅 蜘 蛛【男主】

「やつあたり。」 ページ49

ｶｶｼ「ﾅﾙﾄ…景気よく毒血を抜くのはいいが……。


それ以上は…。」


ﾅﾙﾄ「……。」


『出血多量で死ぬな。』


ﾅﾙﾄ「ぬぉぉ！ﾀﾞﾒ！それﾀﾞﾒ！


こんなんで死ねるかってばよ!!」


ぎゃあぎゃあとうずまきが騒ぎ出した。うるさい。


ｶｶｼ「ちょっと手見せてみろ…あとA。」


『なんだ。』


ｶｶｼ「解毒薬、持ってるだろ。大抵の毒を打ち消せるような。」


…何故ﾊﾞﾚた。


俺は兄様と違ってまだ生身だからな。毒を扱う時にうっかり、なんてこともある。


そのために解毒薬は何種類かあるしさっきの奴らの毒もきっと解毒できるが…。


『……だからどうした。』


ｶｶｼ「ﾅﾙﾄにやれ、念の為だ。」


傷口を確認しながらはたけが言った。


後ろからﾁﾗﾘと見たが傷はほとんど治りかけていた。


…これも九尾のおかげだろうか。


もったいないが…非常にもったいないがこれも任務だ。


と、自分に言い聞かせながら解毒薬を取り出した。


『うずまき。』


ﾅﾙﾄ「なんだってば…むぐっ!!」


瓶のﾌﾀを開けてうずまきの口に全て流し込んだ。


決してやつあたりではない。


ちなみに一番味の悪いものを選んだ。


これもやつあたりとかじゃない。絶対。

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