【NARUTO】荒 野 の 紅 蜘 蛛【男主】

「3体。」 ページ30

…ふぅ。


大分集まった。


改めて懐中時計を確認すると残り30分。


そろそろはたけを探さないとさすがにﾔﾊﾞｲ。


…あ。


『いた。』


ｶｶｼ「あれ、A。


今までどこ行ってたの？」


はたけは木の上に座って本を読んでいた。


『植物採集だ。ここは珍しいものばかりだな。』


ｶｶｼ「あ〜そっか。確かAは他の国から来たんだっけ？


なら無理もないね。」


そう言うと本を閉じて木から降りてきた。


ｶｶｼ「にしてもそんなに悠長にしてて大丈夫？


あと30分しかないよ？」


『逆だ。30分もある。』


殺さずに腰につけている鈴だけとればいいなら、そんなに時間はかからない。


腰に目を向けると鈴は3つ。


…まだ誰も取れてなかったのか。


ｶｶｼ「ふ〜ん…。


ま、とりあえずかかっておいで。」


そしてまた本を読み始めた。


…完全に嘗められてるな。


巻物から傀儡を3体出した。


その音に気付いたのかはたけがこちらを見て、目を見張った。


ｶｶｼ「3体…!?」


ま、普通はそうだろうな。


傀儡を操る者の力は操れる傀儡の数によって分かる。


普通俺の年では1体…2体でもできなくはないがまず自滅する。


だからｺｲﾂが驚くのも無理はないが…。

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