【NARUTO】荒 野 の 紅 蜘 蛛【男主】

「伸びた手。」 ページ22

ｻｽｹ「…何だそれは。」


『む、お前。傀儡を知らないのか。』


ｻｽｹ「くぐつ？」


本当に知らないらしい。


まぁ砂では有名だが木ﾉ葉に傀儡使いがいるというのは聞いたことがないからな。


あまり見たことがないんだろう。


うちはは何やら頷きながら傀儡の右腕を手に取った。


…おい、壊すなよ。


ｻｽｹ「(人間にそっくりだ…傀儡は全部こんなものなのか？)」


うちはの方をちらちらと見ながら作業していると、ｿｲﾂの手が仕込みの作動部分に触れようとした!!


…ふざけんな!!


俺は仕込みに使っていた千本をうちはの方に投げた。


ｻｽｹ「!!」


頬にわずかにかすって傀儡の右腕を離したのはいいが…。


ｶｯ！


「「「……。」」」


…何か飛んでいったな、何だったんだ？


それよりも右腕だ右腕。


あいつ、ﾊﾟｯと放り投げやがった。


全く壊れたらどうしてくれる!!


人傀儡は五体満足で一つだ。


何処かが欠けてたりしたらそれは"永遠の美"ではなくなってしまうからな。


右腕を拾おうとするとそれより先に伸びた手があった。


ｶｶｼ「はい。」


『……!?』


この声…まさか!?


勢いよく顔を上げると俺の隣に住んでいる隣人の姿が目に映った。

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