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体が完全に麻痺している。
またボロボロになってしまった服も気にならないくらい限界を通り越して、私は汚れきった。









唯一綺麗だと思えるのは今見上げている真っ白な天上くらいかななんて…








暴れて散らかったリビング。
もう、生きている価値なんてない。


毎日のように受ける暴力にはもう懲り懲り。
顔は殴られたことは無かったのに今日は殴られた。









父親が私を憎み恨むなら……








「死んだ方が……マシ?」






ふと頭の中に「死」という選択肢が浮かんだんだ。









時計へと視線を移せば
時間はもう夜の11時半頃になっていた。









痛む体を起こしソファーを見れば、父親は呑気に眠っていた。逃げるなら、死ぬなら今だ。そう思った。









テーブルの上にあるコップに無造作に突っ込まれた筆記用具の中からカッターを取り出し、靴も履かずに家を飛び出したんだ。









苦しみ、辛さ、悲しみ、むちゃくちゃな感情に支配されるがままに走り続けた。









まるで私の心に比例するかのように…
雨が強さを増していた。

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みろこ(プロフ) - すごくいいお話です、。更新がんばってください!! (2020年1月14日 22時) (レス) id: e88739cb4f (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - めっちゃ面白いです!! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅 孔 雀 | 作成日時:2019年11月30日 23時

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