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だんだんと暑い日が続いてきて、
額を濡らす汗が夏を感じさせた。
あれから父さんと鉢合わせになることが激減
宮近くんの紹介で中村海人くんとも少しばかり仲良くなっていくことが出来た。
屋上で一緒にご飯を食べる仲にもなった。
宮「ねえ!1ヶ月後の夏祭り3人でいかない?」
中「おっいいじゃん」
宮「Aちゃん?おーい」
毎年、夏祭りがあるのは知っていた。
だけど参加することもなかったし、
ましてや夏祭りとか関係なく、誰かに誘われるということがなかったから、驚きを隠せないでいた
中「ねえ、聞いてる?」
「あっ、ごめんごめん。
…私も、一緒に行っていいの?」
宮「当たり前じゃん!友達だろ?笑」
“友達”という響きに未だ慣れないでいたが、
嬉しい気持ちでいっぱい
「ありがとう。私も一緒に、行きたいな、?」
宮「そうこなくっちゃ!」
宮近くんが無邪気に笑う姿が
可愛くて私まで頬が緩む
中「楽しみだな〜あっAちゃん浴衣着て来てね」
浴衣?!恥ずかしい…
「えっと、どうしよ、、」
なんて動揺していると
宮「Aちゃん浴衣着てきてくれんの?!」
なんて子犬みたいな目で宮近くんが私を見るから
「う、うん。わかった、着てくる」
こう言うしかなかった
ほんとに宮近くんに振り回されっぱなし
だけど、これが嬉しくて幸せでたまらなかった。
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る
階段を降りている2人の背中を見つめながら
“楽しみだな”なんて気持ちになっていた
なんだ、私も幸せになれるんじゃん
いつも以上にそう感じた。
この幸せがずっと続けばいいのに。
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みろこ(プロフ) - すごくいいお話です、。更新がんばってください!! (2020年1月14日 22時) (レス) id: e88739cb4f (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - めっちゃ面白いです!! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅 孔 雀 | 作成日時:2019年11月30日 23時